【ワールドオールスタージョキッキーズ】JRAの競馬を知り尽くすモレイラが今年は特に勝負がかり
公開日:2024年8月22日 14:00 更新日:2024年8月23日 09:51
今週は札幌で「ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が行われる。
コロナ禍で20、21年は開催されなかったが、22年に再開。夏の札幌では8回目となる。
出場騎手は14人。JRAからは川田、坂井、武豊、戸崎、松山、横山典、ルメール。地方からはJRAの今年デビューした吉村の父である吉村智が参戦する。
外国人ジョッキーは6人。日本のファンになじみ深いモレイラ(ブラジル)、レーン(オーストラリア)のほか、短期免許で来日経験のあるタイグ・オシェア(UAE)、カリス・ティータン(香港)、チャクイウ・ホー(香港)に、初来日となるデルフィンヌ・サンチアゴ(フランス)だ。
サンチアゴは45歳の女性ジョッキー。96年から02年まで女性騎手の最多勝をマークし、トップに立つこと10回。また、17年には総合トップ20入りを果たした。これはフランスの女性ジョッキーとして初の快挙である。また、今年は700勝を達成。まさに、フランス女性ジョッキーのパイオニア的存在である。
今年、勝負がかっているのはモレイラだ。
先月31日、JRAが短期免許制度における成績要件の変更を発表。「当該年または過去2年で、ワールドオールスタージョッキーズ騎手表彰順位5位以内」が、免許交付の資格として追加されたのだ。
現在、母国ブラジルで騎乗しているモレイラは短期免許の資格を満たしておらず、ここは何が何でも勝ちにくるか。18年には13週の騎乗で驚異の76勝を挙げたマジックマン。18年夏に短期免許で札幌で騎乗した際は4週間で31勝をマークした。コースも知り尽くしているだけに、特に注意が必要だ。
過去7回で最多勝を挙げているのもモレイラ。5回出場し〈4 1 1 13〉だ(1頭は競走除外)。勝利数は最多でも、意外に着外も多い。
JRAは出走馬の実力がなるべく平等になるように、AからDのランクづけをしているが、Aランクでは〈3 0 0 1〉でも、Bランク以下では〈1 1 1 12〉。また、6番人気以下なら〈0 0 0 9〉だから、いくらモレイラでもなんでもかんでも圏内に持ってくるわけではない。
絶対に馬券から外せないのは武豊
馬券的にはやはりシリーズの顔でもある武豊。札幌に移ってからは毎年出場し〈3 10 3 11〉。連対率・481、③着内率・593はただただ凄いとしか言いようがない。
16年には第1戦で10番人気馬、Dランクで②着し、17年にも第4戦に13番人気馬、Dランクで②着している。
ちなみに、Dランク馬の通算は〈1 4 4 86〉。武豊は〈0 2 0 3〉だ。
特に強いのが芝千二。15、16年は第3戦、以降は第1戦に組まれているが、〈2 3 0 2〉の好成績を残している。
着外は7番人気以下、馬券圏内は6番人気以上で、勝ったのはともに6番人気。第1戦は当日の人気次第で、徹底マークが必要か。
また、ジョッキーは17年に戸崎が1番人気で1勝したのみで、関東のジョッキーは不振の傾向。だが、調教師は関東が18勝で、関西は10勝と西高東低の逆をいく結果となっている。