【エルムS】芝GⅠ馬ドゥラエレーデがダートでも重賞タイトルを狙う
公開日:2024年8月1日 14:00 更新日:2024年8月1日 14:00
日曜札幌メインはエルムS。大沼S→マリーンSと続くダート千七百メートルの北海道オープンの最終戦にして、唯一の重賞でもある。
大沼S=サヴァ、マリーンS=ナチュラルハイとそれぞれの勝ち馬が出走予定。例年と同じように上がり馬と他路線からの参戦馬との激突という構図となっている状況の中、今年の出走メンバーで実績ナンバーワンと言っていいのが、唯一GⅠゼッケンを背負っているドゥラエレーデだ。
GⅠ勝ちは2歳時のホープフルSと芝でのものだが、初勝利は今回と同舞台の札幌ダート千七だし、昨秋、再び砂路線へ方向転換するとGⅠチャンピオンズCでいきなり③着と高い適性の一端を示した。
前走は勇躍ドバイワールドCへ挑戦。そこでもポジションを取る自分の競馬に徹して直線では2、3番手に浮上する格好。ゴール入線こそ⑤着でも、世界の強豪相手に大バテすることなく走り切った点は高く評価できる内容だった。
仕切り直しと定めたエルムSを目標に函館競馬場に入厩したのは7月10日。じっくりと環境に慣らしてからの初時計は17日。以降、日、水曜と予定通り速い時計を出して順調に調教を重ねてきた。
「さすがに海外遠征の疲れはありましたが、牧場サイドでしっかりケアをしてくれたので、フレッシュな状態で函館に入りました。1週前は少し重いかな、という感じなのでビシッとやりました」
調整過程を説明するのは寺田調教助手。
その効果を感じられたのは今週の追い切りだ。
手先がグンと軽くなってダートコースの大外を体を大きく使って6F85秒5―39秒6、最後に軽く仕掛けられるとグイッと加速してラスト1F11秒9で駆け抜けた。
久々でも態勢は万全。未勝利を脱出した思い出の地で重賞タイトルを奪取。弾みをつけて秋はダートでもビッグタイトルを狙う算段だ。