【クイーンS】コガネノソラ=ボンドガール レース史上初の3歳ワン・ツー
公開日:2024年7月29日 14:00 更新日:2024年7月29日 14:00
牝馬路線の主役になり得る世代か
札幌で行われた牝馬重賞のクイーンSを制したのはコガネノソラで、②着はボンドガール。終わってみれば3歳馬のワン・ツー決着だった。
「攻め馬も乗って把握していたので、自信はありました」
そう話したのは今回が初騎乗だった丹内。確かに道中は鞍上、鞍下の呼吸もぴったりで、中団で楽に流れに乗って脚をタメると、直線は馬場の真ん中へ。そこから丹内のステッキに馬も応えて、最後はしのぎ切った。
振り返れば日程の詰まっていたオークスは⑫着に敗れていたものの、2走前のスイートピーSはレースレコードで勝利。重賞でもやれる下地は十分にあったか。
さらに②着にも同世代のボンドガールが入線。3歳馬のワン・ツーとなると、牝馬重賞では19年ターコイズS以来で、クイーンSでは歴代初にもなった。
勝ったコガネノソラは「未定ですが、秋華賞になると思います」とは菊沢師。さらにボンドガールの手塚師も「秋華賞を視野に」だから、2頭にとっては秋の大舞台へ向けていい走りができたということ。
思えば現在の牝馬路線はリバティアイランドを頂点とする4歳世代がとにかく強い。3歳時の昨年はブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制して、今年の牝馬重賞でも7鞍中、5鞍で勝利を挙げていた。
それでも今回は若い3歳世代が台頭。しかもコガネノソラにしてもボンドガールにしても桜花賞やオークスで上位をにぎわせた馬ではなく、まだまだ上がいる。
今後はこの世代が牝馬路線の主役になっていく可能性すら感じさせる結果でもあった。