ここから再び秋のGⅠへ（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　昨年、このレースを制したのは３歳馬のドゥーラ。５１キロの軽量を生かしたロングスパートで古馬勢を一蹴した。

　今年も同じように古馬相手に一歩も引かない構えで重賞初制覇をもくろんでいるのがコガネノソラだ。

　未勝利→１勝クラス→スイートピーＳと３連勝して勇躍臨んだオークスだが、ＧⅠの厚い壁にはね返された格好の⑫着。だが、まったくの力負けではないことは飯田助手の口ぶりから分かる。

「距離もあったんじゃないでしょうか。直線でゴチャつく不利もありましたしね」

　仕切り直しの一戦をここへ定めて、放牧でリセットしてから函館へ。今月７日からウッドで時計を出し始め、中間は週２本ずつ、計４本しっかりと攻めを重ねてきた。

　水曜の追い切りは芝コース。単走ながらしっかりと芝を掴んだ洋芝適性を感じさせる走りで５Ｆ６９秒８―３８秒４、１Ｆ１１秒６。特にラストの伸びは目を引く鋭さだった。

「順調ですよ。乗り込んできたので間隔があいているのを割り引く必要はないでしょう。成長を感じますし、ソラを使う癖もジョッキー（丹内）が付きっ切りで乗ってくれて感触を掴んでくれています。状態はフレッシュですし、血統面からも千八百メートルも合いそうです」

　確かに母のマイネヒメルは４勝中３勝が芝千八百メートルで、自身に至っては全３勝を千八百メートルで挙げている巧者。距離短縮は大きなプラスとなろう。

「ここでいい競馬をしてくれれば、秋が楽しみになりますよね」

　飯田助手も期待を隠しきれない様子。ＧⅠに再びトライするためにも、何よりも“結果”がほしいところ。ここはそのために渾身の仕上げでもある。