「桜花賞よりオークスだと思っています」
夏開催デビューの大物というと新潟組が定番だが、日曜福島5R芝千八でベールを脱ぐこの馬も負けてない。レイクヴィラファーム代表の岩崎義久氏に聞いた。
「1つ上の全姉キットハナガサクが生まれたときの馬体がすごくよかったので、同じ配合を続けて生まれたのがこの馬です。お姉ちゃんとは対照的に仕上がりが早く、ここまで順調。育成に送ったノーザンファーム空港でも『操縦性がいい』と高評価。楽しみしかありません」
シンボリクリスエスの血を引く母メジロスプレンダーに父はキズナ。その全姉も芝二千の未勝利を勝ち上がり、同距離の1勝クラスも連勝。叔父には日経新春杯はじめ6勝して菊花賞でも②着したサトノノブレス(父ディープインパクト)がいる。この配合なら目指すのは中距離か。
「はい、桜花賞よりオークスだと思っています。心肺機能がよくてスタミナがあって、走りのバランスもいい。なおかつスピードもあります。姉が果たせなかったクラシックを目指せる馬です」
ウッドで併せた2週前、1週前ともに6F81秒台―1F11秒台を楽にマーク。今週はレースで手綱を取る戸崎を背に1F12秒1で無理なく併入だ。負荷をかけてもケロッとしているところにスタミナや心肺機能の高さが見て取れる。追いかけたい一頭だ。