【函館記念】オニャンコポン時計は平凡でもスムーズに追い切れた点を評価

公開日:2024年7月10日 14:00 更新日:2024年7月10日 14:00

 巴賞では14番枠を引いたこともあって、外、外を回る形で④着に終わったが、洋芝、小回り適性は示せた、内容のある一戦だった。

 レース後のダメージはなく、すぐに調整を再開。7日(日)には小島茂師が自らまたがってダートコースで大きめのキャンター、追い日前日の9日(火)にはレースでも騎乗予定の菱田を背に、ダートコースで息を整えて備えてきた。

 けさも菱田とともに角馬場に姿を現すと、約20分時間をかけて体をほぐしてコミュニケーションを取り、そばにいる小島茂師の指示を確認してからウッドへ。テンはゆっくりでも鞍上鞍下の呼吸はバッチリで、5F71秒1―39秒0、1F12秒6で駆け抜けた。

 前走時の追い切りは5F66秒0―37秒9、1F12秒0。一見、数字的には速いが、おろしがけから掛かり気味になったことを考えれば、今回の方がスムーズで好内容だ。

 落ち着いて体のボリューム感も増している点もプラス材料。一昨年の京成杯以来、2つめの重賞タイトル奪取へ向けて、視界は明るい。

〇…菱田は時計を確認すると「4Fからの気持ちでラストもいい伸び。イメージ通りです」と好感触を伝えた。「ハミの取り方がマイルドになりましたね。厩舎と相談してハミを替えた甲斐がありました。馬自身も良くなってきましたし、いい追い切りができました」と終始笑顔で受け答え。その表情からも気配の良さがうかがえた。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間