もう１頭のヴォイッジバブルも実力馬だ。

　こちらは１８戦してＧⅠ勝ちはひとつだけだが、それが今年１月のスチュワーズＣ。後のチャンピオンズマイル馬ビューティーエターナルに１馬身４分の１差つけて快勝した。しかも、一昨年の香港マイル馬で今年のドバイ・アルクオーツスプリントを勝つカリフォルニアスパングル（④着）も負かしてのものだから掛け値なしに評価していい。

　また、昨暮れの香港マイルではゴールデンシックスティの②着。ナミュール（③着）、ソウルラッシュ（④着）、セリフォス（⑦着）の日本勢には先着を果たした。前走のチャンピオンズマイルでも③着。さらに言えば、二千メートルの香港ゴールドＣではロマンチックウォリアーの首差②着がある。ベストのマイル戦なら逆転も――。

　また、管理するイウ師はウルトラファンタジーで１０年スプリンターズＳを制覇。こちらも日本遠征のノウハウは持っているだけに、侮れない存在といえる。