５週連続で行われた東京ＧⅠシリーズもいよいよ最終週。ラストは春のマイル王決定戦ＧⅠ安田記念だ。

　今年は香港から２頭が参戦。とくにクイーンエリザベス２世Ｃ３連覇など、香港、豪州でＧⅠ７勝の香港中距離界のエース・ロマンチックウォリアーに注目が集まる。マイルの経験は少ないものの、昨年１月のＧⅠ香港スチュワーズＣではゴールデンシックスティの②着。十分、守備範囲な距離だけに、日本馬にとって強敵となりそうだ。

　ヴォイッジバブルは今年の香港スチュワーズＣでＧⅠ初制覇。昨年の香港マイル②着、今年４月のチャンピオンズマイル③着と層の厚い香港のマイル路線でこの内容なら地力は本物。外国馬が勝てば０６年ブリッシュラック以来１８年ぶりのＶとなる。

　迎え撃つ日本勢ではソウルラッシュが大将格。前哨戦のマイラーズＣがまさに完勝で今まさに充実期といったところ。首差②着だった昨秋のマイルＣＳの雪辱を果たしてのＧⅠ初制覇となるか。

　ソウルラッシュのライバルといえるのがセリフォス。ここまで７度の直接対決で４勝３敗。前走マイラーズＣでは先着を許したが一昨年のマイルＣＳ馬として、本番では逆転したいところ。

　他にも昨年のマイルＣＳ馬でヴィクトリアマイル⑧着から巻き返しを狙うナミュールに、そのＶマイルで②着のフィアスプライドも侮れない。