【オークス】「血統表を見れば、期待したくなるよね」と庄野師が話す桜④着馬スウィープフィートは樫の舞台向き
公開日:2024年5月14日 14:00 更新日:2024年5月14日 14:00
父スワーヴリチャードにハーツクライ。母系は日本ダービー馬ディープスカイにスイープトウショウ
今年のオークスの登録は18頭。除外馬なしとなる。
舞台は東京1マイル半だが、距離に関していえば、全馬が未知数だ。全馬の最長距離は二千メートルで経験した馬は半数の9頭だけ。勝ち鞍がある馬は6頭しかいない。〝距離の壁〟を打ち破れるのはどんな馬だろうか。
「未知数だけど、血統表を見れば、東京二千四百メートルでも期待したくなるよね」
気を引くコメントを出したのはスウィープフィートの庄野師だった。
実際に、そのとおりでもある。同馬の父はスワーヴリチャード。言わずと知れた19年ジャパンC勝ち馬であり、3歳時の日本ダービーもレイデオロにやぶれはしたが0秒1差で連対した。祖父はハーツクライ。04年日本ダービーではキングカメハメハの大レコードに②着で続いた。05年有馬記念も制したが、左回り二千四百㍍ではドバイシーマクラシック(06年)を制している。
母系を見れば、母はビジュートウショウ。08年の日本ダービー馬ディープスカイの産駒で、母はスイープトウショウだから、活躍は周知のとおり。こちらは04年のオークス②着馬だ。
左回り二千四百㍍へ適応できる血統背景を持っている。実馬も脚が長くて大跳びなフットワーク。0秒2差④着だった桜花賞から距離が延びていい印象は受ける。
「放牧でしっかりと疲れを取り、いい意味で変わりなくこれた。馬の後ろで折り合いはつくし、しっかりと伸びるからね。芯が入り、随分とパワーアップしている。桜花賞では豊君(武豊騎手)も先の事を見据えて競馬してくれていたはずだしね」
1週前は坂路で4F52秒5、ラスト12秒2をマーク。実に力強く動けていた。
「このひと追いで上昇してくるだろう」とトレーナーだ。
最終追いは、あすの開門直後の6時坂路。1週前に増して迫力のある動きを見せてくれるに違いない。