今年のGⅡは古馬戦は堅く、3歳は荒れる!?

公開日:2024年4月18日 14:00 更新日:2024年4月18日 14:00

 今週は春のGⅠシリーズの中休み。メインは京都のマイラーズC、東京のフローラSと、重賞はともにGⅡだ。

 GⅠは今年、1番人気受難の傾向。障害戦も含めると、ここまで6戦未勝利。桜花賞でアスコリピチェーノが②着した以外はすべて着外で、〈0105〉となっている。先週も中山グランドジャンプでマイネルグロンが単勝1・1倍ながら⑥着に敗れ、皐月賞の牝馬レガレイラも同じく⑥着。代わりに大阪杯=ベラジオオペラから皐月賞=ジャスティンミラノまで、2番人気が4連勝中。高松宮記念ではナムラクレアが②着したから、2番人気は〈4101〉と、1番人気馬とははっきりとした違いが出ている。

 では、GⅡにはどういう傾向があるだろうか。

 もちろん、全部のレースがあてはまるわけではないが、大まかに分けると3歳限定戦は結構、荒れていて、古馬は割と堅めに収まる傾向だ。

 3歳のGⅡはここまで5鞍。最も荒れたのはチューリップ賞で、3連単は169万3290円。勝ったスウィープフィートは5番人気だったが、②③着が9、15番人気で大波乱となった。

 また、コスモキュランダが勝った弥生賞ディープインパクト記念は30万1710円、エトヴプレが逃げ切ったフィリーズレビューは19万7830円。ここまで最も3連単が安かったのはニュージーランドTで4万8790円である。

 では、古馬戦はどうか。ここまで10鞍あり、マテンロウスカイが勝った中山記念だけは54万2050円の波乱だったが、他はほぼ平穏。1万円台が4回あり、1万円以下も4回。阪神スプリングジャンプが2500円の低配当だったのは10頭立てで1番人気マイネルグロンが勝利したからだが、平地でも阪神牝馬Sが5890円、金鯱賞が6100円。古馬はすでに力関係がはっきりしているうえに、最近は頭数がほとんどフルゲート以下。つまり、荒れる要素が少ないのだ。

 今週のGⅡ2鞍はともにフルゲート割れだが、マイラーズCは実績的にGⅠ馬セリフォスと、GⅠ②着があるソウルラッシュがやや抜けている組み合わせ。

 一方、フローラSも2戦2勝の好素材クリスマスパレードがいるが、前2走は中山。東京の高速決着は初めてになる。

 また、他の馬も経験が浅いし、不確定要素が非常に多いといえよう。

 今週の東西GⅡもこれまで通り、マイラーズCは堅く、フローラSは荒れる……となってしまうのか。

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