【皐月賞】前2年は②①着 今のトレンドは新馬→重賞の2戦2勝馬!?
公開日:2024年4月11日 14:00 更新日:2024年4月11日 14:00
近年はトライアルをスキップしてGⅠを使うことが珍しくなくなった。それだけ、一戦一戦の消耗が大きいということなのか。
先週の桜花賞も、①②着のステレンボッシュ、アスコリピチェーノは暮れの阪神ジュベナイルFからの直行。③着ライトバックは2月のエルフィンS勝ち以来だった。
このライトバックとアスコリピチェーノは桜花賞が4戦目。ステレンボッシュは5戦目。一方、トライアル組で最先着のスウィープフィートはチューリップ賞①着が6戦目、桜花賞が7戦目である。
今はキャリアが少ない馬でも、高い素質があればGⅠでも十分に戦えるということか。
今週の皐月賞では新馬→重賞を連勝して、3戦目が皐月賞という超エリートコースに乗った馬が2頭いる。きさらぎ賞馬ビザンチンドリームと、共同通信杯馬ジャスティンミラノがそう。3戦目でのGⅠ勝ちはなるだろうか。
もちろん、新馬勝ち直後でGⅠを使えればこれが最短ルートだが、レースデータが電子化されている86年以降、皐月賞では1頭のみ。20年のテンピンがそうで、⑱着に敗れている。この年は出走できたものの、普通は賞金不足で使えない。
となれば、皐月賞出走馬で86年以降、新馬勝ち→重賞Vで出走してきた馬はどれくらいいるか。
93年はシクレノンシェリフ、ペガサスの2頭。シクレノンは毎日杯勝ちで③着、ペガサスは新潟3歳S(当時の表記)以来の休み明けで⑯着に終わった。
96年のエイシンイットオーも小倉3歳S以来で⑮着。05年のビッグプラネットはアーリントンC勝ちで⑬着である。
ここまでは少なく、次は20年。京成杯勝ちのクリスタルブラックが⑯着に敗れるが、21年以降の成績は悪くない。
21年の京成杯馬グラティアスが⑥着、22年は常識を覆すローテーションだった、あのイクイノックスが②着に。前年秋の東スポ杯勝ち以来での好走だった。同じ年、共同通信杯馬ダノンベルーガも④着している。
そしてついに昨年、キャリア3戦目での優勝馬が出た。京成杯以来のソールオリエンスだ。つまり、新馬→重賞Vで皐月賞が3戦目の馬が、2年連続で連対していることになる。
高い素質がキャリア不足を補う時代!? ジャスティンミラノとビザンチンドリームもイクイノックス、ソールオリエンスに続く可能性は十分にありそうだ。