【シルクロードS】9歳馬トゥラヴェスーラに注目したくなる理由

公開日:2024年1月25日 14:00 更新日:2024年1月25日 14:00

まさに史上最強世代

 先週の東西重賞はアメリカJCC=チャックネイト、東海S=ウィリアムバローズとともに6歳馬が初の重賞タイトルをゲットした。

 これで古馬混合重賞は6鞍終了し、4歳世代が京都金杯=コレペティトール、愛知杯=ミッキーゴージャスの2勝。5歳が中山金杯=リカンカブール、日経新春杯=ブローザホーンの2勝で、4~6歳が2勝ずつとなっている。

 4歳世代はこれが混合重賞で通算8勝。5歳世代は47勝、6歳は64勝となっている。

 5歳世代といえば代表はイクイノックス。自身が3歳時に天皇賞・秋、有馬記念を制したほか、世代としては3歳時に重賞(ここでは常に2、3歳世代限定のものは含まない。特記しない限り、JRA馬のJRA平地のみ)を9勝。現4歳はまだこの数字を上回れていない。

 また、現6歳といえば同じようにエフフォーリアが天皇賞・秋、有馬記念に勝利。3歳時だけで重賞を11勝した世代だ。

 現在のところ、4歳は5、6歳に押さえられている感じ。上の世代が強いと、下がそのアオリを食うのだろう。

 では、重賞勝利数の観点から史上最強世代は……。

 答えは現9歳。あのアーモンドアイの世代だ。この世代はいろいろな最多記録を持っている。

 混合重賞を108勝。唯一の100超え世代である。ちなみに、2位は現25歳(シンボリクリスエス、デュランダル、ファインモーションなど)の94勝だから、ぶっ千切りの最多だ。

 GⅠ(もちろん、世代限定戦は除く)も22勝でトップ。これに続くのは現15歳の19勝だ。また、4歳時における重賞42勝も最多。集計外だが、チュウワウィザード、オメガパフュームの2頭で地方交流GⅠを8勝しているし、アーモンドアイ、グローリーヴェイズ、メールドグラースが海外GⅠ勝ち。とにかく、とてつもない強さを誇った世代なのだ。

 そんな世代でも、さすがにもう9歳になると現役馬は減少。現在は36頭にとどまっている。

 今週日曜のシルクロードSには数少ない現役のうち2頭が登録。カイザーメランジェとトゥラヴェスーラだ。

 中でもトゥラヴェスーラは確実に使う差し脚が武器で、22年以降、10戦して0秒6以上負けたのは1度だけ。ハンデ58キロは軽くないが、新コンビの永島がどう導くか。最強9歳世代がさらに重賞タイトルを加えるかもしれない。

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