【アメリカJCC】モリアーナ重賞2勝目を狙う
公開日:2024年1月16日 14:00 更新日:2024年1月16日 14:00
充実の4歳シーズンへ
モリアーナが2つ目の重賞タイトルを目指す。
デビューから2連勝と素質を示したが、2歳暮れの阪神ジュベナイルFは折り合いを欠いた影響もあって⑫着。3歳春も重賞で3戦して③④⑥着と善戦止まりだった。
いずれも不利があったり、出遅れや展開不向きに泣かされたもの。不完全燃焼で春を終えたモヤモヤを払拭したのが、秋初戦の紫苑Sだ。
道中は15~16番手を追走して、4コーナーでも後方のまま。秋の中山開幕週を思うと、絶望的とも言える位置取り。
しかし、そこからがビックリ。鞍上の横山典が外を回さずに馬混みに突っ込むと、強烈な末脚で差し切り。1分58秒0の好タイムで重賞初制覇を決めた。
そして迎えた前走の秋華賞だったが、結果は0秒6差⑤着まで。武藤師はこう振り返る。
「緩い流れでインの動けない位置にいたからね。展開的に仕方なかったけど、悪い内容じゃなかったと思う」
念願のGⅠにこそ手が届かなかったが、厳しい展開で能力を示したのは確か。古馬になっての飛躍に期待は高まった。
中間は放牧でリフレッシュ。年末に帰厩後はここ目標に調整が進められてきた。
先週木曜はウッド単走で5F67秒2―37秒3、1F11秒4を馬なりでマーク。
「テンションを考慮してこの中間は併せ馬をせずに単走で。道中の手応えは良かったし、折り合って我慢できてました。1週前にしてはいい動きでしたよ」とは国吉助手。順調な仕上がりで今年初戦を迎えられそうだ。
今回は初距離の二千二百メートルになるが、「紫苑Sの内容からこなしてくれそう。ジョッキーも距離に関しては悪いイメージを持ってないからね」と師は前向き。
充実の4歳シーズンに向けてどんなスタートを切るか、目が離せない始動戦だ。