【京阪杯】好調・永島まなみで差す競馬 モズメイメイが脚質転換で急浮上
公開日:2023年11月23日 14:00 更新日:2023年11月23日 14:00
今年の京都競馬を締め括るのが日曜の京阪杯。最終12レースに組まれている。
阪神開催だった前3年を含め、過去10年で馬単万馬券が半数の5回も飛び出す波乱の重賞でもある。
波乱の年を振り返ると、実力馬の一発が目につく。重賞戦線で堅実に走ってきた14年サドンストーム(②着)に、9番人気で17年を制したネロは前年の覇者。人気を下げての再度好走だった。21年の勝ち馬エイティーンガールも同様。キーンランドCで①②着と実績がありながらもスプリンターズS⑬着で一気に2ケタ人気と下がり、穴となった。
ならば、春に行われた同じ舞台の葵Sを制したモズメイメイも馬券妙味をそそられる一頭だ。
その葵Sまではデビューから6戦4勝。チューリップ賞を含む、重賞2勝を挙げている。近3走は北九州記念⑩着、スプリンターズS⑯着にJBCスプリント⑪着とたたいたが、それでもまだ3歳秋。実績が薄れるほど、年齢は重ねていない。
「近走は先行激化で止まっている感じなので、今回は無理に行かさず、折り合いをつけて運ぶ競馬をしてみます。持っているスピードを後半に生かせたら」
こう語るのは田中助手。初コンビとなる永島とのファーストコンタクトにも良さがあったから面白い。
それが水曜追いで、先行するダノンスイッチを3馬身ほど追走する形。うまく我慢させ、4F52秒8、2F24秒1─12秒0で併走した。イメージ一新を予感させる最終追いでもあった。
鞍上の永島は先週までの秋の福島開催で7勝。②着回数の差で及ばなかったが、福島リーディングを争ったほどに好調。今年44勝で、すでに昨年の21勝をダブルスコアで上回っている。好調な鞍上との新〝女子コンビ〟&脚質転換で一気に浮上するか。