【エリザベス女王杯】ライラック昨年②着のリベンジだ
公開日:2023年11月9日 14:00 更新日:2023年11月9日 14:00
「京都の外回りは合う」(相沢師)
ライラックが念願の初タイトルを狙う。
昨年の3歳3冠では⑯⑪⑩着と惨敗続き。しかし、ゲートの出遅れや展開面など噛み合わないことも多く、決して力負けではなかった。
それを証明したのが1年前のこのレースだ。
初の年長馬相手で12番人気の低評価は成績的に仕方なし。ところが、レースでは勝ったジェラルディーナを追うように大外から脚を伸ばして、内のウインマリリンと②着同着に持ち込んだ。
そのウインが次走で香港ヴァーズを制したのはご存じの通り。前年の覇者で④着だったアカイイトには2馬身半差をつけたから、牝馬GⅠならはっきり通用するところを見せた。
この秋は前走の府中牝馬Sから始動。休み明けとはいえプラス18キロと馬体をしっかり増やして臨めた点は好感が持てた。
千八の決め手勝負でエンジンがかかるのに時間を要するシーンはあったが、しぶとく伸びて鼻、首差の③着に善戦。
「体が大きくなっていたし、ゲートをちゃんと出て折り合って最後は脚を使えた。収穫のある内容だったよ」と相沢師は敗戦の中にも大きな手応えを掴んだ。
中間はここを目標に順調そのもの。1週前にウッド63秒8―36秒1の好時計、輸送を控えた直前は6F83秒0―37秒8、1F11秒4をマークした。
「先週、速い時計を出してるから、これで十分。動きは良かったし、ジョッキーも“凄くいい”って言ってたよ」
ここにきての充実ぶりに加えて、「京都の外回りは合うと思う」と舞台設定も好転。なら、昨年②着のリベンジがあってもおかしくない。