【ブリーダーズC】来年も輸送しすい西海岸 日本スルーの海外路線も当たり前になるか

公開日:2023年11月6日 14:00 更新日:2023年11月6日 14:00

 先週は米国で行われたBCにも注目が集まった。今年は日本から歴代最多の合計8頭がゲートインした。

 馬券発売があってファンの関心度も高かった4鞍でいえばフィリー&メアターフのウインマリリンは見せ場をつくって④着。2頭出走したマイルではソングラインが⑤着で、ウインカーネリアンは⑪着。ターフではシャフリヤールが③着して、勝ったオーギュストロダンとともにディープ産駒らしい走りを見せた。

 そしてメインのクラシックではデルマソトガケが好位からラストもしぶとく伸びて②着。ウシュバテソーロは⑤着でドバイWCとのダブル制覇はならなかったが、あらためて世界でも十分渡り合えることを証明した。

 ともあれ、多くの遠征組がいた今年。これからは秋のBC遠征は普通になる可能性も高いか。

 BCは日本でいえば地方のJBCのように持ち回りでの開催。ただし、近年は偏りがあって、08年以降はカリフォルニアとケンタッキー以外では開催されておらず、特にカリフォルニアでの開催が多くなっている。ちなみに来年もカリフォルニア・デルマー競馬場と、西海岸が続く。

 東海岸ほど遠くなく、直行便で輸送できるロサンゼルスから陸路でデルマーまで2時間程度。輸送時間などを考えても日本馬にとっては遠征しやすい条件だ。さらに今のような円安が続けば日本円に換算した時の“実入り”も大きくなる。

 今年でいえばシャフリヤールのようにBCを使って、さらに毎年、日本馬の活躍が目立つ12月の香港国際競走へ。こんな“日本スルー”の秋の海外路線も普通のことになってくるかもしれない。

 なお、海外では土曜日に豪州のゴールデンイーグルに出走したオオバンブルマイが勝利。その円安効果でJC、有馬記念並みの約5億円ゲットという快走もあった。

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