【天皇賞・秋】ディープ産駒が穴を出す
公開日:2023年10月26日 14:00 更新日:2023年10月26日 17:26
過去1勝だが②着は8回も
現在、種牡馬のGⅠ勝利数はサンデーサイレンスとディープインパクトが、ともに71勝で並んでいる(JRAのみの数字、以下同)。
ディープ産駒は10月8日、京都4Rでロックユーが障害戦を勝利。これにより、サンデーサイレンスが持っていたJRA競走最多勝記録の2749勝を更新した。
となれば、あとは父サンデーのGⅠ勝利数を更新するだけ……。
天皇賞・秋には2頭がエントリーしている。
春の天皇賞を制して春秋連覇を狙うジャスティンパレスと、川田とのコンビで6戦全勝の相性を誇るプログノーシスだ。
この2頭、ジャスティンは杉山晴厩舎、プログノーシスは中内田厩舎。先週終了時点で、杉山晴厩舎は46勝、中内田厩舎は44勝で、それぞれ1、2位。どちらかがイクイノックスとドウデュースの間に割って入るか。
ただ、秋の天皇賞では不思議とディープ産駒は目立たない。
ダービー7勝、ジャパンC、安田記念4勝と他の東京のレースは勝ちまくっているのに、天皇賞は1勝だけ。14年のスピルバーグである。ちなみに、この時はジェンティルドンナとのワン・ツーだった。
これまで出走したディープ産駒は延べ55頭。これはヴィクトリアマイルの57頭に次いで多く、出走数では2番目になる。それだけに勝っていないイメージが強いものの、逆にディープのGⅠ最多②着もこの天皇賞。実に8回もある。
13、14年のジェンティルドンナ、15年ステファノス、16年リアルスティール、18年サングレーザー、19年ダノンプレミアム、20年フィエールマン、21年コントレイルだ。
しかも、ディープ産駒が1番人気になったのは13年ジェンティルドンナと21年コントレイルの2頭だけ。前記の通り、ともに②着だが、②着した8頭の平均人気は4・125。人気のディープ産駒が期待を裏切って穴を出すことは多くても、このGⅠに限ってはディープが穴を出すケースが目立つから不思議だ。
ステファノスは10番人気。1番人気ラブリーデイが勝っても、馬単は1万390円つけている。
プログノーシス、ジャスティンパレスは上位人気は確実だが、今回は2頭に人気が集中しそう。割って入れば、意外においしい配当にありつけるかもしれない。