【スプリンターズS】ママコチャ横綱相撲で堂々のGⅠ奪取
公開日:2023年10月2日 14:00 更新日:2023年10月2日 14:00
上位独占の4歳世代は歴代最強の可能性も
秋の短距離王決定戦・スプリンターズSを制したのはママコチャ。初重賞勝ちがビッグタイトルとなった。
終わってみれば4歳馬の上位独占になった。
勝ったママコチャはもちろん、激しくたたき合って②着だったマッドクールもそう。さらに③着ナムラクレア、④着ジャスパークローネも同じ4歳馬だ。
確かに4歳馬は今年の芝千二重賞でスプリンターズS前までに6勝。グレード制導入後の4歳馬年間最多勝が19年でダノンスマッシュやタワーオブロンドンがいた世代の8勝だ。スプリンターズSを制したことで、7勝目に。残すのは11月京阪杯で、勝てば歴代最多に並ぶことになる。
ともあれ、現4歳世代のスプリント路線は層の厚さが特筆ものと言っていいだろう。
ママコチャは初めての千二への参戦が、わずか1カ月ちょっと前の北九州記念。そこでいきなり②着とスプリント資質を見せて、2戦目で大仕事。それも好位で楽に流れに乗る、早々と先頭に立って押し切る横綱相撲だ。展開に恵まれたわけでもない堂々の取り口でもあった。
②着マッドクールにしても2走前の中山・春雷Sで勝ち星はあったが、シルクロードS③着、CBC賞⑨着と重賞勝ちはなし。それでも直線は内から鋭伸して“鼻差”の僅差だった。そう、結果的にまだ重賞タイトルを持っていなかった馬がGⅠでワン・ツーを決めたということだ。
既存勢力だけでなく、新興勢力が大舞台で一気に台頭してきたイメージの現4歳世代。今後のスプリント路線は歴代最強の可能性もあるこの世代が間違いなく、引っ張っていく存在になるといえよう。