【スプリンターズS】アグリ一皮むけた
公開日:2023年9月26日 14:00 更新日:2023年9月26日 14:00
名伯楽がまたGⅠ取り
アグリに注目だ。
安田隆厩舎はこれまでJRA重賞で58勝を挙げている。そのうち千二は21勝で最も多い。“絶対王者”ロードカナロア、“短距離女王”カレンチャンらでGⅠ6勝と名場面をつくってきた。
名伯楽も来年2月いっぱいで定年となる。ここは国内最後のスプリントGⅠとなるだけに力が入るに違いない。
アグリは昨年の夏に1勝クラスを勝ち上がると、一息入れた後、昨秋から今年にかけて2勝クラス、六甲アイランドS、阪急杯と4連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。
続く高松宮記念は⑦着、香港遠征のチェアマンズスプリントプライズは⑤着と結果を残せなかった。しかし、このGⅠ2戦の敗戦がいい経験になった様子。前走のセントウルSではそれまでとは違った姿を見せている。
デビューからの先行策から一転して、後方でじっくりと運んだ。そのまま4角を回り、直線で追い出されると、グイグイと伸びた。伏兵テイエムスパーダに逃げ切られたが、②着でゴールイン。上がり3F32秒4はもちろんメンバー最速だ。
安田助手は「ジョッキーには新しい面を引き出してほしいと伝えました。控えても脚を使ってくれたし、思った以上に内容のある競馬をしてくれましたね。自在性があることを証明できたのはGⅠに向けて強みになると思います」と話す。
レース後も元気いっぱい。先週金曜には坂路4F54秒3―12秒2で駆け上がった。
「ダメージを心配したけど、今まで使ってない筋肉を使えたことで、一歩一歩が大きくなった感じがします。ガス抜きできてリラックスしてるし、いい雰囲気です」
大舞台で花が開くか、期待が膨らむ。