【京成杯オータムH】ソウルラッシュ今度こそGⅠ取りのチャンスか

公開日:2023年9月11日 14:00 更新日:2023年9月11日 14:00

59㌔で1分31秒台の重賞Vは史上初

 京成杯オータムHはソウルラッシュがV。昨年のマイラーズC以来となる2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

「59キロというハンデを背負ってたんですけど、それでも差し切ってくれて、強い競馬だったと思います」

 そう賛辞を送ったのは鞍上の松山。メンバー中、唯一のGⅡウイナーで実績上位だったのは確か。しかし、今回はトップハンデを背負っていた上に、開幕週の馬場という課題もあった。

 これまでは中団~後方から、上がりがかかる中で決め手を生かすのが得意スタイル。ところが、今回は2番枠からスタートを決めると、インの好位をキープして運んだ。

 前半5F57秒0のよどみない流れを、3コーナーでは3番手に上がって前2頭を射程圏に入れる横綱相撲。2番手から先に抜け出したウイングレイテストとは2キロ差があったが、ゴール前は1完歩ずつ詰め寄って、きっちり首差とらえた。

 勝ちタイムの1分31秒6は自己ベストタイ。以前、マークしたのは時計の出やすい京都で開幕週だったマイラーズCでのもの。これを中山で59キロを背負って出したのだから、評価していい。

 ちなみに、59キロを背負って芝千六を1分31秒台で重賞を勝ったのは史上初。成長力のあるルーラーシップ産駒らしく、ここにきてひと皮むけた印象さえ受ける。

 昨秋のマイルCSでは0秒3差④着と善戦止まりだったが、スケールアップした今年は期待が高まるばかり。念願の初GⅠ取りに向けて、収穫大の勝利だった。

 なお、ここが最終戦だったサマーマイルシリーズは、暫定2位だったメイショウシンタケが④着で3ポイントをゲット。トップのセルバーグを逆転して、見事にチャンピオンの座を掴んだ。

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