２週続けて兄と併せ馬

　ビッグドリームに注目が集まる。

　父は高松宮記念馬ビッグアーサー。全兄のビッグシーザーは昨年の秋から今年の春にかけてスプリント戦で未勝利、福島２歳Ｓ、中京２歳Ｓ、マーガレットＳと４連勝を達成した。葵Ｓは③着とストップがかかったが、そんな背景があるだけにデビュー前から魅力たっぷりだった。

　ケイコでも文句なしの動きを見せており、当然のように福島千二での新馬戦は１・４倍の断トツ人気に推された。実際、レースは強かった。８枠１０番から行きたいクチを行かせて好位を追走。３～４角からスッと動いて直線を向く時には早々と先頭に。そのまま独走態勢に入り、楽々と６馬身差のフィニッシュだ。

　西園正師は「スタートから出して行ったけど、行きっぷりはおとなしかったね。３角からはガツンとハミを取り、ノーステッキで流していた」と振り返る。

　レース後は大山ヒルズでリフレッシュ。８月４日に戻り、すこぶる順調に乗り込まれている。

　９日にＣウッドで時計をマークすると、２週前の水曜にはビッグシーザーと併せ馬。続けて先週木曜は幸が手綱を取り、やはり兄と併せて６Ｆ７７秒１―３７秒３、１Ｆ１２秒７。先行していたとはいえ、抜群の時計で半馬身先着した。

「１週前が本追い切りで当該週は輸送があるからそんなにやらない。順調にきているよ」

　この後はマイルのデイリー杯２歳Ｓが視野に入っている。まずはテリトリーのＧⅢで期待に応え、ＧⅡ、ＧⅠへ。夢がどんどん膨らむ。