【函館記念】ローシャムパーク勢いあり
公開日:2023年7月11日 14:00 更新日:2023年7月11日 14:00
「あんな競馬を見せてくれるとは」(大口助手)
函館開催ラストデーのメインを飾るのは伝統のハンデ戦・函館記念。多士済々の顔ぶれでどの馬にもチャンスがありそうな混戦模様。
その中で“夏は上がり馬”の格言通り、勢いに乗って一気に重賞奪取を狙っているのが、ローシャムパークだ。
前走・むらさき賞のレース内容は今の充実ぶりを強く印象づけた。
出負けしたこともあって後方から。それまで好位から早めに抜け出す競馬が多く、どうなるかと思われたが、直線では進路がなくなりそうになりながらも力強く馬群を割ってV。
しかも、自身最速となる上がり33秒3をマークするおまけ付きに調教パートナーの大口助手が「あんな競馬を見せてくれるとは。レーンさんも“いい瞬発力あるね”って褒めてくれました」と驚きを隠せないほどの勝ちっぷりだった。
前走後は函館記念に目標を定めて、放牧を挟んで6月29日に競馬場へ入厩。すこぶる順調に調整を進めてきた。
6日に行われた1週前追いは初めてとなる洋芝の感触を確かめるべく本馬場で。余裕の手応えで5F68秒2―37秒7、1F11秒5をマークしてフィニッシュした。「芝の掴みは良かったですね。水分を含んでいた(稍重)し、実質まだ1本目だったので少しもっさりでしたが、週末と当週で仕上がると思いますよ」とは手綱を取った大口さん。
厩舎も今年のフェブラリーSをレモンポップで制して初GⅠ勝ちと勢いがある。夏もその流れを引き継ぎ、サマー2000のチャンピオンを狙って好発進を決める。