【七夕賞】セイウンハーデス今後はまずサマー2000シリーズか
公開日:2023年7月10日 14:00 更新日:2023年7月10日 14:00
「サマー2000シリーズ」開幕戦の七夕賞を勝ったのはセイウンハーデス。6度目の重賞挑戦で待望の初タイトルを手に入れた。
まさに完勝といえる内容だった。ハナも予想されたフェーングロッテンがスタートで行けずに後方から。1番人気に推されていたバトルボーンが押し出されるように先頭に立って、レースを引っ張った。
最初の3Fこそ35秒5で入ったが、そこからガクンとペースを落として4、5F目は12秒6―12秒6。ここで馬群が詰まって、後方待機勢は窮屈な競馬をしいられた。
先行馬が揃っていて、ある程度、流れるかと思いきや、落ち着いたペースに。そんな中、セイウンは外枠15番からスッと好位につけて、バトルボーンを射程圏に入れながら追走。直線は馬場の真ん中を抜け出して、②着に1馬身4分の1差でフィニッシュした。
予想外とも思えた展開でもきっちり対応できたあたりが、レースセンスの良さ。これも4走前からシャドーロール+ブリンカーのセットにしたことで、集中力が出てきたからこそだろう。
菊花賞こそ距離が長くて⑰着に敗れたが、その後は①②①着だから馬具の効果は大きかった。
これで二千メートルは4戦して〈3100〉。とにかくこの距離とは相性がいいから、楽しみになったのが「サマー2000シリーズ」の次戦だ。
レース後の西山茂行オーナー、橋口師によると「次は恐らく新潟記念」とのこと。シリーズ最終戦で勝負をかけてくる公算が大きい。
同舞台では5月の新潟大賞典でカラテの4分の3差②着で、③着に8馬身差をつけて好走した実績も。今の充実ぶりなら、重賞連勝も十分にありえる。