注目の日曜2歳新馬戦! 武豊と白毛馬の函館に2億円馬対決の中京
公開日:2023年7月6日 14:00 更新日:2023年7月6日 14:00
話題豊富な今週日曜の新馬戦
今週日曜は3場ともに長めの距離の2歳新馬戦が組まれている。
12時15分発走の函館は芝千八。25分発走の中京と35分発走の福島は芝二千が行われる。
例年、最初に長めの距離が行われるのは前の東京開催。4日目に芝千八が行われ、単勝1・4倍のダノンエアズロックが制した。
22年のセレクトセール1歳で4億9500万円の超高額馬で、父がモーリス、母がモシーン。姉に19年のヴィクトリアマイル②着馬プリモシーンがいるという良血だ。
函館の話題は何と言ってもカルパ。こちらも父がモーリスで、母はブチコ。ソダシの弟になる良血で、もちろん白毛で、須貝厩舎だ。鞍上は武豊。金子真人ホールディングスの勝負服を着て、しかも白毛なら、インスタ映えすること間違いなし(?)。
今でこそソダシの大活躍があるが、以前は白毛馬はなかなか大きいところを勝つことができなかった。初めて重賞を制したのがユキチャンにより08年関東オークスで、この鞍上が武豊。ちなみに、ユキチャンはカルパの母ブチコの姉にあたる。
モーリス産駒は今年、すでに2歳戦で5勝と好調。話題の白毛も続き、武豊が久々に“白馬の王子様”となるか。
中京の新馬戦は2億円馬対決だ。
今年の2歳世代で最も高額で取引されたのが前出のダノン。セールで2億円を超えた馬は10頭いる。その中の2頭が、この中京で激突するというわけ。
ドゥマイシングは父がドゥラメンテで、母フォースタークルックは18年の米GⅠフラワーボウルS(牝馬限定の芝10F)の勝ち馬。馬主はサイバーエージェントの藤田晋氏で、22年セレクトセール1歳で2億2000万円だった。
管理するのはあの矢作師。鞍上は厩舎所属の坂井で、こちらは先週、4勝と絶好調。矢作厩舎、そしてドゥラメンテ産駒としてこの世代初の新馬勝ちとなるか。
一方、ラケダイモーンは同じ昨年のセレクトセールで2億4200万円の値がついた。父がレイデオロ、母はラルケットで、18年のマイルCS馬ステルヴィオの弟になる。
こちらもカルパと同じ金子真人ホールディングス、須貝厩舎のコンビ。鞍上は川田だ。
気になるのは今年の新種牡馬となるレイデオロから、まだ勝ち馬が出ていないこと。8頭がデビューし、〈0017〉である。
果たして、この馬が初勝利となるか。来週の月曜、火曜はセレクトセール。この馬の結果が今年のセールにおけるレイデオロ産駒の結果を左右しかねないだけに、注目の一戦となりそうだ。