【マーメイドS】ビッグリボン良血開花
公開日:2023年6月13日 14:00 更新日:2023年6月13日 14:00
舞台も鞍上も文句なし
ビッグリボンに注目。
父がルーラーシップで全兄に菊花賞馬キセキを持つ良血馬は昨暮れのサンタクロースSでオープン入りを決めた。ツメ不安で10カ月ぶりに加えて、直線では前が狭くなり、外に切り替えるロスをはねのけて差し切ったから強かった。
続く関門橋Sで③着と上位争いを演じ、2カ月半の休養を経て、前走は福島牝馬Sで初めて重賞に挑んだ。道中はじっくりと後方から進めて、勝負どころでは外、外を回って位置取りを上げて直線へ。そこから西村淳のアクションに応えて力強く脚を伸ばした。最後は惜しくもステラリアに鼻差及ばずゴール。敗れたとはいえ、手応えを十分に掴んだ。
その後は放牧を挟み、ここを目標に乗り込まれてきた。5月23日に戻った後はコース、坂路を併用して乗り込みは入念。先週木曜には西村淳が手綱を取り、Cウッド6F83秒2―37秒6、1F10秒9と抜群の切れ味を見せて1馬身先着し、好調子をアピールしている。
「順調な仕上がりですよ。今回も牝馬限定戦の重賞。距離、コースもこの馬に合った条件。ハンデが鍵になりそうですが、チャンスはあるとみています」(福永助手)
強い内容だった前記のサンタクロースSがこの舞台だった。力をつけ切る前の3歳春にも忘れな草賞で③着だから阪神二千は相性がいい。加えて西村淳は〈2110〉と特徴を知り尽くしている。前走で悔しい思いをしただけに、とりわけ力が入るに違いない。
5歳とはいえ、キャリアは9戦。これからまだまだ伸びる余地がある。今度は先頭フィニッシュだ。