ますます激しさを増す〝ポスト・ディープ〟 ヒットが多く牝馬が走るキズナ、一発長打で牡馬が走るキタサンブラック

公開日:2023年6月5日 14:00 更新日:2023年6月5日 14:00

 ソングラインの勝利でディープ亡き後の後継者争いもますます激しくなってきたか。

 ソングラインの父はキズナ。この勝利が産駒としてJRAのGⅠ通算4勝目となった。ただし、頭数としてはこのソングラインとアカイイトの2頭で、ともに牝馬だ。他にも重賞勝ち馬ではファインルージュやステラリアなど牝馬ばかりが目立つ。

 逆に牡馬ではディープボンドはいるものの、ここまでGⅠでは銀メダル4つ。勲章には手が届いていない。ヒットは多いが、ホームランは……。

 その点、牡馬ならキタサンブラックか。純粋なディープではないが、父ブラックタイドはディープの全兄と血統背景は同じ。今や“世界トップ”のイクイノックスや今年はソールオリエンスとクラシックホースを出しているように、一発長打の魅力を秘めている。

 他にも昨年の種付け頭数最多のシルバーステートや、種牡馬生活を始めた3冠馬コントレイルなど、さすがにディープ系は数が多い。

 その中で、どの馬がポスト・ディープの中心になってくるのか。まだまだ決着は見えてこない。

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