【安田記念】シャンパンカラー古馬撃破だ

公開日:2023年5月30日 14:00 更新日:2023年5月30日 14:00

相手強化も斤量差は魅力

 12年ぶりの3歳馬Vを狙うシャンパンカラーに注目だ。

 昨秋、デビューして東京マイルで2連勝。年明け初戦は二千メートルの京成杯を使ったが、ここで⑥着と敗れたことでマイル路線に戻った。

 一息入れて臨んだニュージーランドTは道中でぶつけられる不利がありながら0秒3差③着。そして迎えた前走のNHKマイルCは9番人気の低評価だった。スタートで後手を踏んだものの、直線は稍重馬場を物ともせずに力強く差し切り。GⅠ初制覇を果たした。

「出負けした瞬間は“ツイてないな”と思ったんですけどね。でも、ジョッキーがうまく導いてくれて、4コーナーを回って手応えいいなと。坂を駆け上がってきた時に、勝つんじゃないかなと思いました」

 そう振り返るのは、2016年安田記念=ロゴタイプ以来のGⅠ勝利を決めた田中剛師だ。

 快挙から中3週で今度は古馬相手のGⅠとなる。過去にNHKマイルC→安田記念を連勝した3歳馬はいない。激走の後だけにダメージが気になるところだが、師はこう話す。

「勝った後もすぐに息が入ったし、疲れたなっていうのがないんです。先週、乗ったウッチー(内田騎手)も“全然、疲れがないですね”と言ってました」

 その先週はウッド単走で5F72秒3―42秒1を馬なり。「競馬を使ってるし、これで直前は半マイル53秒くらいやればいいかな」と、間隔が詰まった中でも順調に調整が進められている。

 今回は一気の相手強化になるが、斤量54キロで出られるのは魅力。

「やってみないと分かりませんが、古馬とは4キロ差あるので。根性があるし、相手なりに頑張ってくれますから」

 3歳マイル王のチャレンジから目が離せない。

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