【オークス】リバティアイランド圧巻の2冠制覇
公開日:2023年5月22日 14:00 更新日:2023年5月22日 14:00
7頭目となる牝馬3冠は決定的! きのうのオークスを見た誰しもが思ったことだろう。
圧倒的にリバティアイランドは強かった。上がり32秒9で差した桜花賞も一頭レベルの違う競馬ではあった。それに続き同世代とはここまで能力差があるのか、という怪物牝馬ぶりをみせつけた6馬身差の圧勝だった。
戦前は、“距離の壁”“折り合い”と重箱の隅を突っつく話も出たが、それも関係なし。発馬を決め、先頭から約1秒強後方の6番手で流れに乗ると、抜群の手応えで直線へ向いた。
手が動く他馬を尻目に馬なりで並びかけて、追われた残り300メートルから右ステッキ2発で突き抜けた。向正面で直後にいたはずの②着ハーパーは6馬身とはるか後方。堂々と単勝1・4倍に応えて2冠目を獲得した。同時に、3冠の確定ランプが点灯したのも間違いないだろう。
レース史上最大6馬身差Vが意味するものとは
過去、3冠牝馬となった馬は、86年メジロラモーヌ、03年スティルインラブ、10年アパパネ、12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイに20年のデアリングタクト。この中で、2冠目を2馬身差で勝ったのがアーモンドで2馬身半差はメジロ。オークス記録の最大着差はジェンティルの5馬身であったが、これを直線300メートルだけで楽に上回ってきた。独走のラスト1Fは11秒5のラップを記録したから、やはり怪物牝馬だ。
前記ジェンティルはジャパンC連覇、ドバイシーマクラシックに有馬記念を加えたGⅠ7勝を挙げ、アーモンドアイはジャパンC2勝に、ドバイターフ、天皇賞・秋連覇にヴィクトリアMで9つも勝った。
リバティは2歳GⅠを含めて、現3勝。この先は3冠のみならず、いくつGⅠ勝ちを重ねていくかが焦点となりそうだ。
名牝への道を行くと同時に、長くファンを楽しませるためにも無事是名馬の道も歩んでいってほしい。