ＮＨＫマイルＣを制したのは９番人気の伏兵シャンパンカラー。雨中の決戦を制して、初ＧⅠタイトルを掴んだ。

　東京の芝は稍重とはいえ、力を要すコンディションに。レースは最内枠からフロムダスクが主張して逃げて、前半３～５Ｆ３４秒３―４６秒３―５８秒４。馬場状態を考慮すれば、かなりのハイペースである。

　そんな中、スタートでやや後手を踏んだが、慌てず騒がず道中は後方外めでじっくり構える形。このあたりは、さすが百戦錬磨の大ベテランといったところか。

　直線を向くと馬場をモノともせずに力強いフットワークで外のオオバンブルマイを振り切ると、最後は②着ウンブライルの猛追を頭差しのいでゴール。堂々と３歳マイル王の座についた。

先々週は期待を裏切ったが、ここからドゥラメンテ産駒の再爆発があるか

　勝ち馬の父はドゥラメンテ。これで産駒の３歳世代は阪神ＪＦ、桜花賞のリバティアイランド、ホープフルＳのドゥラエレーデに続いて、早くもＧⅠ４勝目だから凄い。

　先々週の天皇賞ではタイトルホルダーが競走中止で１番人気を裏切ったが、その翌週にすぐにリベンジを果たして勢いを取り戻した。

　今週のヴィクトリアマイルには２冠馬スターズオンアースとサウンドビバーチェがスタンバイ。そして、来週のオークスには前記のリバティアイランドと、期待度の高い大駒が続々と登場する。

　春ＧⅠ後半戦は再爆発したドゥラメンテ産駒からますます目が離せなくなりそうだ。