【桜花賞】ライトクオンタム好ムード

公開日:2023年4月4日 14:00 更新日:2023年4月5日 12:33

 武豊ライトクオンタムに注目だ。

 競馬界の“レジェンド”は先週の大阪杯をジャックドールで逃げ切り。JRA重賞は353勝でGⅠは80勝となった。桜花賞では89年シャダイカグラに始まり、93年ベガ、94年オグリローマン、98年ファレノプシス、04年ダンスインザムードと5勝を挙げている。

 今年のパートナーにはデビュー2戦目のシンザン記念で初めて手綱を取った。逃げ切りだった新馬戦とは一転して、スタートでアオったこともあり、後方からのレース運び。直線では大外に持ち出すと、鞍上のステッキに応えて鋭い伸び。ディープインパクト産駒らしく、最速の上がり3F34秒6の末脚を繰り出して見事に差し切った。

 中間は山元トレセンへの放牧を挟んで調整。3月8日に戻り、ゲート練習を含めて段階を踏んで調整されてきた。16、19、22日とCウッドで時計をマーク。先週水曜には武豊が手綱を取り、6F84秒7―37秒8、1F12秒0。手応え良く併入して、好仕上がりをアピールしている。

「前走を勝って、気持ちの面でゆとりを持ったローテーションを組めたし、トラブルなくこれました。これまで強い追い切りをしたことがない馬で、1週前は今までで一番強い負荷を。追った後もカイバも完食して問題なさそうです。当週に強い調教は必要ないでしょう。やれることはやってきました」(武幸師)

 管理するのは弟。名コンビを組んだディープインパクト産駒の国内では6頭しかいないラストクロップともなる。ドラマづくりの舞台は整った。

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