【大阪杯】レモンポップに次いで4歳最強説にあらがうように ジャックドール5歳馬が路線の頂点へ

公開日:2023年4月3日 14:00 更新日:2023年4月3日 14:00

 パンサラッサがサウジCを勝ち、ドバイではイクイノックスがシーマクラシックを圧巻のレコード駆け。日本馬が逃げで世界を賑わせたが、国内で魅せたのが“レジェンド”武豊。阪神で行われた大阪杯を制したのはジャックドールだった。

「いいスタートを切れれば第1プランで先手をと思っていました」

 レース後にそう話したのは武豊。初コンビの前走・香港Cではゲートで待たされて出遅れ。自分の競馬ができずに⑦着に終わったが、今回はきっちりスタートを決めた。

 理想形のハナに持ち込むと、前半3F35秒5の後、実は5F目から1F11秒台のラップを続ける形に。スローに落とし過ぎると瞬発力タイプに切れ負けするパターンもあり、かといって行き過ぎると苦しくなる。そう、後続にも脚を使わせるギリギリのラップを絶妙に刻んでいた。

 そして「直線へいい形で向いた」後は最後のひと踏ん張りを利かせての逃げ切り。鼻差の決着だけに歯車がどこかでひとつでもズレていれば、負けていたかもと思わせるもの。とにかく、絶妙なレジェンドの手綱さばきがあってこそだったといえよう。

 5歳の今年、GⅠ初制覇というのはフェブラリーS=レモンポップがそうで、1つ下の4歳馬ドライスタウトも寄せつけず完勝だった。

 そして、同じ世代のジャックドールも。スターズオンアースの追撃を封じて、4歳最強説にあらがうようにGⅠ初制覇となった。

 レモンポップがダート路線なら、こちらは芝中距離路線の頂点に君臨することが期待される。

 今後は「宝塚記念も選択肢としてはあるが、まずは天皇賞・秋を」とは藤岡師。昨年の大阪杯⑤着の雪辱は果たした。それなら、④着に終わった盾のリベンジも期待したくなる。

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