【大阪杯】ノーザンファーム生産馬が5連覇中 今年も大挙8頭出し
公開日:2023年3月30日 14:00 更新日:2023年3月30日 14:00
近年のGⅠで強いのは何といってもノーザンファームの生産馬だ。
今年、ここまでフェブラリーS、高松宮記念は勝ち馬を出せなかったものの、17年以降はGⅠ2ケタ勝利を継続中。昨年は12勝。最多の19年は19勝を挙げている。
そんな中でノーザンFの強さが特に目立つのが阪神ジュベナイルフィリーズで過去12勝。07年トールポピーから12年ローブティサージュまで6連覇を成し遂げた。
ジャパンCでも12勝。10年ローズキングダムから14年エピファネイアで5連覇を達成。その後、17年シュヴァルグランから20年アーモンドアイまで4連覇している。
他にも日本ダービー、秋華賞で11勝など、強さが際立っているレースは数多くあるが、その中に加わりそうなのが大阪杯なのだ。
過去、ノーザンFは5勝しかしていないが、そもそもこのレースがGⅠになってから、今年でまだ7回目。GⅠ昇格後、最初の17年に勝ったのはキタサンブラック(ヤナガワ牧場生産)だったが……。
②着に入ったステファノスはノーザンFの生産馬。以降、18年以降ではこうなっている。
◇18年
①着スワーヴリチャード
③着アルアイン
◇19年
①着アルアイン
③着ワグネリアン
◇20年
①着ラッキーライラック
②着クロノジェネシス
◇21年
①着レイパパレ
◇22年
①着ポタジェ
②着レイパパレ
③着アリーヴォ
5連覇で、昨年は初の馬券圏内を独占。7頭出しで1番人気のエフフォーリアが⑨着に敗れてもこうなのだから、とにかくノーザンF生産馬には逆らえないレースといえよう。
今年もヴェルトライゼンデ、キラーアビリティ、ジェラルディーナ、ダノンザキッド、ヒシイグアス、ヒンドゥタイムズ、ポタジェ、ワンダフルタウンの8頭出し。
ヴェルトライゼンデの父ドリームジャーニーは09年の勝ち馬(当時はまだGⅡ)で親子制覇がかかれば、川田は大阪杯で〈1311〉。1番人気が一度もないにもかかわらず、毎年のように馬券圏内に来ている。
また、キラーアビリティ、ポタジェの父ディープインパクトはこのレース、昨年の勝ち馬ポタジェを含めて3勝。
当然、牝馬チャンピオンのジェラルディーナで岩田望のGⅠ初制覇、中山で大敗したダノンザキッドの巻き返し、ヒシイグアス悲願の初タイトル……など、いろんなシナリオも考えられる。
今年もノーザンF生産馬が勝って、6連覇のGⅠタイ記録となるのか、果たして……。