【金鯱賞】フェーングロッテン本格化ムード

公開日:2023年3月7日 14:00 更新日:2023年3月8日 12:33

前走③着は負けて強し

 金鯱賞はフェーングロッテンに注目だ。前走の中山金杯では久しぶりに“この馬らしさ”を見せた。

 レースは好スタート、好ダッシュからハナをたたくと、道中は前半5F60秒6。当時の馬場コンディションを考えると、決して楽な展開ではなかった。さらに、4角では外からかぶされて万事休す。

 だが、ここからがしぶとかった。直線入り口で後続を振り切ると、二枚腰でゴール直前まで先頭をキープ。最後の最後でかわされたが、①②着馬とはタイム差なしの③着だ。掲示板に入った他の4頭はすべて4角5番手以下だったことを考えれば、負けて強しの競馬だった。

「自分のレースができれば粘り強いですね。いい内容だったと思います。勝ったラーグルフは中山記念で②着。強い相手にあれだけやれたのは収穫です」(川合助手)

 その後はリフレッシュ放牧を挟み、ここを目標に調整されてきた。いつも通りに坂路で下地をつくり、1週前には松若を背にCウッドへ。序盤からグングン飛ばして、6F80秒6の自己ベストを楽々マーク。ラストも脚色は衰えず、3F37秒4―11秒6でまとめた脚力はさすがの一言だ。

「いい動きでしたね。しっかり負荷をかけられたので、直前はサッとで十分でしょう。前走時からカイ食いがいいんですよ。体が減らないから、緩めずにケイコを積めています。3歳の頃と比べると馬に落ち着きも出てる。充実期に入ってきた感じです」

 この馬らしさを取り戻し、さらに本格化の兆し。前走以上の走りが期待できそうだ。

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