大谷のメイン縦横無尽

【大谷の日曜競馬コラム・オールカマー】

公開日:2022年9月24日 17:00 更新日:2022年9月26日 09:47

 ジェラルディーナの重賞初制覇だ。

 モーリス×ジェンティルドンナで、父、母合わせて国内外のGⅠを13勝という超良血。昨夏~秋にかけて3連勝で本格化をうかがわせ、重賞Vも時間の問題と思われた。

 しかし、その後は④④⑥②③着ともどかしい競馬が続いている。

 やはりネックになっているのは折り合い重視でテンに出してポジションを取りに行けないこと。

 しかもここ5戦のうち距離不足の阪神牝馬S、実績のない左回りの鳴尾記念を除けば、いずれも阪神内回りか小倉。タイトなコーナーでスムーズに上がっていけず、“ない”位置で直線を迎えるシーンが多かった。

 前走の小倉記念にしてもそう。勝負どころでインの窮屈なところに入って動くに動けない形。4コーナーを回ってさばいてきた時には勝ち馬は既にはるか前にいた。それでいて②着とは鼻差だから、やはり能力は高い。

 今回は直線が短い中山とはいえ、ゆったりとしたコーナーの外回り。二千二百メートルならポジションも取りやすくなるし、13頭立てと頭数が落ち着いたのも追い風だ。

 不完全燃焼の競馬が続いているが、ポテンシャルの高さは間違いなし。勝って堂々とGⅠ戦線へ向かう。

 相手本線はデアリングタクト。3冠制覇以降は勝ち切れてないが、馬場不問の根性娘で大崩れは考えづらい。

【中京11R・神戸新聞杯】 前走ダービー組が過去10年で9勝、ここ4年連続でワン・ツーと圧倒的に強い。◎アスクワイルドモアだ。

 今回と同じ舞台の京都新聞杯でレコード勝ち。そこから中2週で長距離輸送のダービーはさすがに厳しかった。⑫着惨敗は気にしなくていいし、立て直して実績のある舞台なら巻き返せる。

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9月25日(日)中山競馬場

9月25日(日)中京競馬場

大谷剣市

 B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
 予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
 レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。

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