【神戸新聞杯】2歳GⅠ②着ジョバンニ、リフレッシュ効果で躍進の秋だ
公開日:2025年9月17日 14:00 更新日:2025年9月17日 14:00
苦しい面があった春と一変「乗りやすくなった」(大久保調教助手)
先週は、春の実力3歳勢が地力の高さを見せた。
日曜のローズSはオークス馬カムニャックが直線の不利をはね返して勝利し、晩には海を渡った仏パリロンシャン競馬場でダービー馬クロワデュノールがプランスドランジュ賞をV。凱旋門賞へ弾みをつけている。月曜のセントライト記念ではミュージアムマイルが皐月賞を思い起こさせる差し切り勝ち。春から勢力図に変わりはないのだろうか。
巻き返しが怖いのは、このジョバンニではないか。
2歳時は、GⅢ京都2歳S、GⅠホープフルSで連続②着して、その素質の高さを示した一頭だ。3歳初戦も、オープン・若葉Sを勝ち切った。皐月賞、日本ダービーは④⑧着だが、春1冠目は向正面での連続した不利により、6番手から5頭分も下げるロスに、直線入り口でも勝ち馬ミュージアムマイルに外へと降られながらも掲示板まで脚を伸ばしてきた。
2冠目は担当する大久保助手が話す通りか。
「ダービー前は普通のところを乗るのがしんどく、1週前に乗った松山君も〝頭がフワッと上がる〟と。レース当日にはイレ込みもあったので、馬に苦しい面があったのかもしれません」
前走後の放牧でしっかりと英気を養い、8月27日に帰厩した。順調に乗られている。
「テンションが上がらず、乗り込めていますよ。苦しいところが解消し、普段に乗る助手も言ってくれていますが、乗りやすくなりました。1週前の松山君からも凄くいい評価をいただいた。リフレッシュできています」
その松山騎乗の1週前Cウッド追いは、6F79秒3、35秒9─22秒8─11秒4といいラップを刻んでいる。
実際に、杉山晴厩舎は、先のローズSでテレサが②着連対。転厩2戦で①②着と結果を出し、秋華賞への道をつなげた。丁寧な調整から馬の伸びしろをつくるのは上手な厩舎だから、実力馬ジョバンニの秋シーズンは侮れないか。あすの最終追いにも注目したい。