木津突撃馬券

【木津の日曜競馬コラム・東京10R】

公開日:2020年5月16日 17:00 更新日:2020年5月16日 17:00

フルデプスリーダーは同舞台の前走を圧勝

 斎藤誠調教師と初めて会話をするようになったのは、師がまだ清水英厩舎の調教助手時代です。
 
 軽妙なトークに魅了されて、出会ったその日に意気投合。すぐに飲みにいって、帰りは午前さまでした。
 
 月日が過ぎ、調教師試験に合格。立場は変わりましたが、いまだに年下の自分にも敬語で…

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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