早くも12勝でトップ ゴドルフィンの昨年と大きく違うところ
公開日:2020年1月30日 17:00 更新日:2020年1月30日 17:00
今年、目立つのがブルーの勝負服“ゴドルフィン”の活躍だ。
先週は計6勝の固め打ちで、今年の勝ち鞍は早くも12に。10勝のキャロットF、9勝のシルクRなどノーザンファーム系列の大手クラブを抑えてトップに立った。
勝ち鞍の多さもさることながら、今年のゴドルフィンは一味違う。それは勝ったレースの距離を見れば分かる。
一般的にマイル以上、特に中距離においてはノーザンF生産馬の天下。ゴドルフィンは短距離戦で強さを発揮していた。
昨年の勝ち鞍を見ても千四以下(芝、ダート込み)はゴドルフィンが60勝でトップ。シルクRの47勝を大きく引き離している。
千六~二千は38勝で4位。60勝台でキャロットF、社台RH、サンデーRが並んでいる。
二千百メートル以上になるとゴドルフィンは7勝で9位にまでランクダウン。つまり、距離が短いところで稼ぎ、延びれば延びるほど成績が落ちる傾向だったのだ。
ところが、今年の12勝の内訳は短距離は1勝だけ。先週土曜の中山4R3歳新馬戦を勝ったブランクチェックで、千六2勝、千八5勝、二千3勝、二千二百1勝という成績は、かつてのイメージを大きく覆すものだ。
これにもともとの短距離での強さが加われば、今年のゴドルフィンは例年以上に怖い存在となるに違いない。
千二の重賞、GⅢシルクロードSには暮れにタンザナイトSを制したジョイフルが出陣。ここの結果次第では同じ勝負服の“大将”タワーオブロンドンの後継馬になれるかも。
東京の土曜メイン、白富士Sには武豊アイスストームが出走。前走の中日新聞杯はタイム差なしの③着だけに、オープン特別なら期待がかかる。さて、今週はゴドルフィンブルーの勝負服がいくつ勝ち鞍を上積みするだろうか。