大阪本紙・弘中 こだわり◎

【大阪本紙・弘中の日曜小倉11R】

公開日:2019年8月3日 17:00 更新日:2019年8月3日 17:00

 メールドグラースの勢いはまだ止まらない。

 今年、メキメキと力をつけてきた。1月京都の時点では条件クラスの身だった。それがどうだ。開幕2日目の一千万下→尼崎Sを連勝でオープン入り。そして直後のGⅢ新潟大賞典は7番人気で一気差し。さらにGⅢ鳴尾記念は外、外を走ってなお上がり最速で1馬身半も抜け出す完勝。あっさり重賞V2を達成した。

「デビューから4戦連続で③着。素質はあるのに物見をしたりで集中力がなかった。それがブリンカーをつけてすぐに初勝利できた。その後もいろいろなジョッキーが競馬を教えてくれた効果ですね」は林厩務員だ。

 とりわけ大きいのは川田の存在だろう。昨年暮れの初タッグで②着からの2連勝。今年のJRAリーディングを独走中の名手が、メールドグラースの潜在能力を引き出すきっかけを与えたといってもいい。

 重賞の2戦は自身の騎乗停止や東京騎乗でその背をレーンに譲った。それだけに今回に期す思いは強いだろう。

 陣営も重賞V3へ、とても意欲的だ。

 宝塚記念を早々にパス。放牧で英気を養って7月11日に帰厩し、ここ2週はCウッドで併せ馬を消化した。僚馬に手応えは見劣ったが、これはご愛嬌。

「ケイコでは全力で走り切らないけど、馬は元気過ぎるぐらい」と調教パートナーの黒岩も問題なしをアピール。臨戦態勢はばっちり、完全に仕上がっている。

 斤量は54キロ→56キロときて、今回はトップハンデの57・5キロ。舞台は先行有利の芝。取り巻く条件は決して楽なものではない。しかし、このぐらいは克服しないと秋GⅠの楽しみが薄れるというものだ。

 展開に応じて自在に動けるタイプだし、ここは地力勝負でねじ伏せる。

弘中勝

弘中勝

「タイトル“こだわり◎”に決まったから」と。関西の最終レースが主戦場から本紙担当になる際のタイトル変更だった。“こだわり”だ。考えてみれば、同じ馬に◎を打ち続けるケースは多い方かも。レース内容に取材の感触。穴で◎を打ち、次走で無印にできるほど情の薄い性格ではないし、印に多少の上下はつけても納得できるまで追いかけたい性分ではある。ストーカー気質?闇深い性格は会社にバレてるようです。
 競馬内容はもちろん、タイミングが合えばレース直後の調教師やスタッフ、ジョッキーの表情などをチェック。そこを踏まえての中間取材。そして予想作業でいろいろと考える。当たれば“閃き”、外れたら“妄想”になる。すいません。ご迷惑かけてます。たまに△◎や◎無印での決着で外れなど“惜しい”パターンも多い。生まれ育った某県民性ゆえかもしれません。

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