データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する

東京の2歳戦で史上最速の時計が出た

公開日:2026年6月17日 12:00 更新日:2026年6月17日 12:00

 こういうのを「風雲急を告げる」というのか。宝塚記念(写真)は周知の通り、レース直前に大雨。良馬場から一気に重馬場に悪化するというレアケースとなった。

 こうなると、多くの馬に影響が出る。しかし、メイショウタバル、クロワデュノールはあまり関係がない。

 メイショウは昨年の勝利が稍重。また、クロワは昨秋、フランスでGⅢを勝った時が重馬場だ。一方、レガレイラ、ミュージアムマイルといった他の有力馬にはマイナスに働く。◎ダノンデサイルも微妙なところだ。

 それでも、終わってみれば、大阪杯の①②着が入れ替わり、③着は同じ。このレースのレベルが非常に高かったということか。

 メイショウタバルの勝ち時計は2分12秒1。これは昨年よりもちょうど1秒遅いが、異なる馬場状態で比較しても意味がないし、むしろ2番手からきっちりと折り合い、最強馬クロワデュノールを封じた点を評価。

 クロワは敵の方に馬場の味方があっただけで、父でもこなせなかった春3冠を①①②着で駆け抜けたのは立派だ。川田マイネルエンペラーにフタをされて、なかなか外に出せなかったのは残念だろうが、これも競馬。こちらは凱旋門賞の登録がないから、秋は国内専念か。また強いクロワデュノールに期待する。

 さて、9週間に及ぶロングランの東京開催も残すところ1週。

 芝は天候の悪化が少ない分、いまだに比較的、良好なコンディションを保っている。

 日曜10Rの江の島Sは3勝クラスの芝二千四百メートル。ここでは3番手から抜け出したレッドテリオスが2分23秒3のタイムをマークした。

 GⅠを除くと、このコースの最速は2分22秒8だから0秒5差。3F目からは12秒9―12秒4と少し緩んだものの、後半5Fはすべて11秒台。結構、厳しい流れだった。

 今回は久しぶりのブリンカー着用。これが効いたのだろうか。

 2歳新馬戦はどうしても芝のレースに目が行きがちだが、ここで取り上げるのはダート戦。日曜4Rの千四だ。

 まだ稍重で走りやすかったとはいえ、ユイノエスポワールの勝ち時計は1分24秒6。これは上々の数字だ。

 この時季に新馬戦が始まったのは13年から。また、ダート千四は1開催で1鞍のみだからサンプルが13しかないものの、1分24秒台は史上初だ。

 ちなみに、これまで最速だったのは昨年のペルセア(2戦2勝で休養)で1分25秒1。1分25秒3だった18年ラインカリーナは関東オークス馬である。1分25秒5の13年アンズチャンはオープン入りし、同タイムの23年アマンテビアンコは羽田盃馬だ。

 今回は8番人気だったが、このユイノエスポワールという名前。覚えておいてほしい。

年間プランがお得! お申し込みはこちら

武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

著者詳細、記事一覧へ

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間