【2026年にデビューする新種牡馬紹介】⑤ウィルテイクチャージ 米国王道路線で活躍したパワー型ダートサイアー

公開日:2026年6月17日 12:00 更新日:2026年6月17日 12:42

23年種付け頭数174頭

【現役時代成績】
21戦7勝②着6回③着1回。13年最優秀3歳牡馬(米)

●主な勝ち鞍 トラヴァーズS(13年米GⅠ10Fダ)、クラークH(13年米GⅠ9Fダ)、レベルS(13年米GⅡ8・5Fダ)、ペンシルベニアダービー(13年米GⅡ9Fダ)、オークローンH(14年米GⅡ9Fダ)

JRAですでにデビューした5頭のうち4頭が勝ち上がり

 今年の新種牡馬の中でも、北米ダート王道路線のパワーと持続力を伝えそうなのがウィルテイクチャージだ。現役時代は3歳秋に一気に本格化し、トラヴァーズSやクラークHを制するなど、米国中距離ダート戦線のトップクラスで活躍。初年度から132頭の種付け頭数を集めたことからも、期待の高さがうかがえる。

 最大の特徴は、米国型らしいパワーと先行持続力。テンから飛ばして押し切る短距離型というよりも、ある程度流れた中で長く脚を使い続けるタイプで、特に消耗戦になった時の強さが際立っていた。3歳秋以降に本格化した戦績からも、単なる早熟スピード型ではなく、成長力を伴った中距離型ダート血統と言える。

 血統は父がアンブライドルズソングで、母が米GⅠを3勝した名牝テイクチャージレディ。きょうだいにはGⅠフロリダダービー勝ち馬のテイクチャージインディや、重賞5勝のアズタイムゴーズバイなど重賞を多く出す優秀な血筋だ。

 産駒はダートのマイル~中距離を中心に、前半からある程度流れる展開で浮上するタイプが主体となりそう。特にワンターンよりはコーナー4回の持続戦に適性を示す可能性が高く、地方の深い砂やスタミナを問われる条件で評価を上げたい。

 一方で、瞬間的な加速力勝負になるとやや分が悪く、日本の高速ダートで求められる〝軽さ〟をどこまで補えるかはポイント。ただ、すでにJRAでデビューしたマル外の産駒は5頭のうち4頭が勝ち上がり。しかも勝ち上がった全馬が2勝以上挙げるなど、高い適性を見せていることは心強い。本質的には馬体が完成してくる3歳以降に本格化するタイプが多くなりそうだ。ダート3冠路線はもちろん、古馬のダート重賞戦線まで長く堅実に走る産駒を送り出してくるだろう。

 米国王道路線で培われたパワーと持続力は、日本のダート路線でも大きな武器となる可能性が高い。地方を含めたダート戦線で存在感を示してきそうだ。

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