パサパサの京都ダートで先行有利 サンデーファンデー②着を支えたのはスマートボーイの血?
公開日:2026年1月27日 07:00 更新日:2026年1月27日 07:00
日曜に京都で行われたプロキオンSはロードクロンヌがV。重賞挑戦6度目にして初勝利を手にした。
この勝利に馬場も味方したか。先週の京都ダートは含水率が低く、脚抜きの悪いパサパサの状態。パワーと持続力が問われる馬場になっていた。プロキオンSも前後半の3Fが36秒1=36秒9、4Fが48秒7=49秒7と上がりのかかる競馬。直線が平坦でもあり、先行馬が止まらないレースになった。
ロードクロンヌは3番手での脚をため、4角もロスなく立ち回ると、最後はしぶとく食い下がる②着馬を振り切って悲願の重賞初制覇となった。
父リオンディーズは母系の特徴を引き出しやすいキングカメハメハ系のなかでも、その傾向が強く出るイメージ。産駒は6F戦での勝ち星が多いかと思いきや、テーオーロイヤルのようなステイヤーまで出してくる。
ロードクロンヌは母の父にブライアンズタイムが入ったことでダート向きのパワーと持続力をしっかりと補完している。このブライアンズタイムらしい底力が今の乾いた京都ダートで生きた形だ。母の半弟もロードゴラッソも交流重賞で勝っているように、力のいる馬場でこそのタイプだろう。どちらかというとクロンヌも中央よりも砂の深い地方交流の方がより力を発揮できそうなイメージだ。フェブラリーSの優先出走権は手にしたが、スタートが芝の東京マイルではやや評価を下げてもいいかもしれない。
昨年の勝ち馬サンデーファンデーが②着。2番手から直線でもしぶとく粘り、勝ち馬と大きく差のない内容だった。父スズカコーズウェイはジャイアンツコーズウェイ×フレンチデピュティ×シアトルスルーのスピード型。そのいい速力を受け継いでいる。そこに母の父が京都の鬼スマートボーイ。京都千八という条件がこの血を刺激したのかも。配合的にもダートでの馬力と持続力に長けた血で脚抜きの良い馬場よりも、今回のような乾いて力の要る条件の方が合う。今回は展開も味方につけての好走だった。
③着のルシュヴァルドールはも好位からの競馬。父リアルスティールは現役時代、芝で活躍したが、産駒は芝、ダートで遜色ない結果を残している。キズナ同様、ストームキャットの血がそうさせているのだろう。同馬は母の父がエーピーインディ系のサイトシーイングで、祖母の父がデピュティミニスター系。②着馬もそうだが、京都と千八ダートではシアトルスルー、エーピーインディなどボールドルーラー系の血を持つ馬がマッチすることは覚えておきたい。
自身の◎ジェイパームスは⑦着。この馬場で4角10番手からではさすがに厳しかった。今回はパサパサの馬場で力を発揮しきれなかった感じ。脚抜きのいい馬場なら見直したい。
ショウヘイは距離短縮で一発回答
中山芝は先週同様に内有利、前有利の馬場。冬場らしく芝は力が要る状態で、瞬発力一辺倒ではなく、スタミナと持続力が問われるコンディションだった。日曜のアメリカJCCはアウスヴァールが千㍍通過58秒7で飛ばしたが、レースは縦長で先行勢はミドルくらいのマイペースで運んだ印象。
勝ったショウヘイは4番手からの抜け出し。サートゥルナーリアは長距離戦では結果が出ておらず、前走の菊花賞⑭着は明らかに適性外だと思っていただけに、中距離戦に戻ってきっちり巻き返した形だ。母の父がオルフェーヴルで、スタミナと底力を補完する配合。冬の中山も全く問題なかった。昨年のダービーではクロワデュノール、マスカレードボールに続く③着。強力4歳世代でも上位の実績馬で、今の馬場と展開が噛み合ったここでは力の違いを見せつけた。
ドゥラドーレスが重賞で4戦連続の②着。中団からの競馬で直線ではしっかりと脚を使い差を詰めたが、前を捕まえるまでには至らなかった。父ドゥラメンテに母の父ハービンジャーという配合は、パワーと持続力に優れた中距離型。瞬発力勝負よりもタフな流れで真価を発揮する血統だ。ただ、今回は位置取りがやや後ろになった分、前有利の馬場では届かなかった。適性を考えればここで重賞を勝っておきたかったところだが……。
③着のエヒトは2番手追走から直線では先頭のシーンも。最後に上位2頭の差し脚に屈したものの見せ場十分の内容だった。父ルーラーシップで母系にサドラーズウェルズの血を持っている。父方にヌレイエフの血があるのでサドラーズとは相似クロスになっており、スタミナと持続力のある配合だ。一昨年のこのレースでも②着だったように、冬場のタフな中山は合うタイプなのは確かだ。ただ、決め手比べになると分が悪く、勝ち切るには展開の助けが必要なタイプ。今回は展開、馬場が向いた形だった。
小倉牝馬Sは開幕週でも別物 欧州色と中距離血統を狙え
土曜に小倉で行われた小倉牝馬Sは前半3F34秒9―後半3F34秒5。昨年の33秒9―36秒3ほど極端ではなかったが、平均ペースで道中は緩まず持続力が問われる二千芝らしい流れになった。結果、スタミナと長く脚を使える血統が上位を占めた一戦だった。
勝ったジョスランはエピファネイア産駒で母の父がハーツクライ。中距離で強い持続力型の配合で、道中は中団から運び、上がり3F33秒9。一瞬の切れ味より惰性で伸びるタイプだけに、この流れは理想的だった。全兄エフフォーリアは3歳時にGⅠ3勝を挙げたが、古馬になって失速。それだけに4歳初戦で結果を出せたことは大きい。
ボンドガールは重賞で7度目の②着。上がり33秒4とメンバー最速の脚を使ったが、直線入り口での位置取りの差がそのまま着順に出た形。加えて、父がダイワメジャーでやはり距離には壁があるのだろう。距離短縮なら重賞でも勝ち切れていいだけのポテンシャルは持っていると思う。
③着ココナッツブラウンはキタサンブラック産駒で母の父がキングカメハメハ。中団からしぶとく脚を伸ばしたが、以前ほど切れる印象がなかった。馬体重の変動の大きな馬で、今回もマイナス8㌔。小倉までの長距離輸送がこたえたのかもしれないが、意外と大箱コースに実績のあるキタサンブラック産駒。直線の長いコースで脚をためる競馬の方が持ち味が生きるのかも。
今年で2回目だった小倉牝馬Sだが昨年、今年の内容から開幕週であってもスピード一辺倒ではなく、欧州色や中距離指向の持続力型血統を狙うレースと考えていい。
























