チャンピオンズCは鼻差で、本紙の面目を保てた。しのいだダブルハートボンド、坂井騎手に感謝しつつ、やはり継続騎乗の大切さを実感する。
新女王誕生の裏で⑥着ハギノアレグリアスが現役最終戦を終えた。屈腱炎から復帰して四位厩舎で2年半に17戦。8歳暮れまで再発なく走り抜いた。担当する井本助手の尽力があればこそだ。
「GⅠを勝てなかったことは心残りですが、勉強できて、経験を積ませてもらえました。感謝しかないですね」と話す。残り49頭だったコントレイル世代。メイショウハリオとともに、名ベテランが去っていく。
【阪神11R・リゲルS】 ここはランスオブカオスが決める。
馬柱で分かる通り、実績最上位だ。勝った新馬戦以外の5戦は重賞にチャレンジして、2、3歳のマイルGⅠでは③⑤着。掲示板の端の⑤着だったNHKマイルCが最低着順の実力3歳馬だ。
前走のスワンSは、前半3F33秒5―44秒9で流れたレコード決着(1分18秒9)を中団から勝ちに行った分だけ甘くなったもの。それでも、差し勢が台頭した中で首、半馬身差の③着なら評価すべきだろう。
同じ阪神マイルの舞台では春のチャーチルダウンズC勝ち。当時は好位から馬群を割って、鮮やかに抜け出した。流れる千四より、ひとためできるマイルの方が合う印象。勝って4歳シーズンにつなげるとみる。
【阪神10R・赤穂特別】 末脚目立つブルーワール。展開利が全くない前走でも外強襲から④着まで差し込めた。今なら阪神二千メートルは合う。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。





























