東西2重賞 吉岡厩舎がダブル制覇へ
公開日:2025年7月24日 14:00 更新日:2025年7月24日 14:00
今週からは新潟、中京で「昼休み」があり、夏競馬も真っ盛り。東西重賞には栗東の吉岡厩舎が2頭を送り込む。どちらも魅力たっぷりだ。
【関屋記念】フォーチュンタイム巻き返し
フォーチュンタイムは3歳4月の未勝利戦デビューから休養を挟みながら1、2勝クラスと一気に3連勝。3勝クラスの初戦こそ②着だったが、昨年暮れには2馬身半差で差し切り、オープン入りを決めた。
昇級後はいきなり重賞の阪急杯に挑戦した。スタートはもうひとつで押して前へ行く形。それでも直線では内からしぶとく脚を伸ばして、逃げ込みを図った馬との決着かのシーンをつくり、最後に外からドッとかわされて⑤着だった。③着とは首、鼻差で決して悲観する内容ではない。
レース後は軽い骨折で放牧へ。6月20日に戻って、コース、坂路で入念に仕上げられてきた。先週までに3週前土曜のCウッドで長めからの併せ馬、先週土曜の坂路4F50秒8―11秒7の一番時計など、8本の追い切りと実に意欲的。今週は坂路4F56秒1―13秒2のソフト調整はいかにも予定通りだ。
竹田助手は「骨折の影響も感じないし、順調にきています。いつもの休み明けより本数も乗ってきました。レースに向けて万全です。あとは折り合い。中間からクロス鼻革を。うまく折り合って運べれば」と話す。
1、2、3勝クラスはいずれも2カ月半ぶりで制しており、休み明けを心配することもない。1番人気で敗れた前走からの反撃に期待が高まる。
【東海S】コンクイスタ重賞も突破
コンクイスタは3歳2月のデビューから公営への移籍時代を含めて、オール掲示板入り。それも、中央に戻り、1、2勝クラスを制した後、去勢されたことで、さらに堅実さが増してきた。
昨年の秋から今年の春にかけて③②②①着と着順、着差を一歩一歩詰めながら3勝クラスを卒業。オープンではポラリスS②着、欅S③着から天保山Sへ。
それまでは先行策で結果を出してきた。ところが、2枠3番からペースが速いこともあり、前に行くことができなかった。さすがに厳しいかとも思われたが、大違い。中団の外を追走し、直線は大外から追われるとグングンと伸びた。鮮やかにまとめてかわし去ってゴールインだ。
中間もすこぶる順調。坂路で乗り込まれ、先週土曜には4F51秒5―11秒7の好時計をマークした。そして、今週水曜は54秒8―13秒0を馬なりで駆け上がった。
「今年になって数を使っているので疲れを心配したけど、タフですね。レースぶりも良くなっているし、前走で脚質に幅も。今週は松山騎手に感触を掴んでもらい、“操縦性が良く、乗りやすい”と。重賞でも楽しみです」(竹田助手)
2勝クラスのV時から一貫してダート千四を使われ、中京も3勝クラスの遠江Sで首差②着と経験済み。初重賞を突破しても不思議はない。