2026クラシックへの道

ダーリングハースト 牝・国枝栄厩舎

公開日:2025年6月21日 17:00 更新日:2025年6月21日 17:00

 2頭の3冠牝馬を送り出した国枝栄調教師は、来年定年。最後の2歳世代にも牝馬の有望株がいる。日曜東京5R芝千六に出走するこの馬だ。ノーザンファーム空港の杉田佳祐氏に聞いた。

「体幹が強く、走りのバランスがとてもいい。成長途上の1歳馬がウチの坂路を駆け上がると、のめりやすいのですが、この馬はまったくのめることなくスムーズにペースアップして上がってきます。しかもすぐに息が入るから心肺機能も高い。持って生まれた体の柔軟性もあり、競走馬としてのセンスが抜群です」

 美浦では5月末からウッドで併せ馬を重ねて1F11秒台を連発。1週前は1勝クラスの外に併せると、格上の動きに合わせるように楽にストライドを伸ばして1F11秒4で併入。今週は3頭併せで1F11秒9でまとめている。無理なく加速ラップを刻みながら落ち着き払った姿に器の大きさを感じる。

「トレセンでも調教を重ねるごとによくなっています。追い切りの意味を理解し、次の調教で実践できるから学習能力も高い。現状でも完成度は高いのですが、決して早熟ではない。現状の体(450キロほど)からつくべきところにさらに筋肉がついてくると、もう一段、二段の成長があると思います」

 半兄フォーエバーヤング(父リアルスティール)はダートで大活躍しているが、この馬はエピファネイア産駒で「中長距離の芝向き」だという。

「2歳のこの時季は中距離の番組が少なく、マイル戦でのデビューになりますが、乗り手の評価からも距離はもっとあった方がいいタイプです」

 オークスが楽しみだ。

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