先週とは一転してパンパンの良馬場になりそう。ただし、何がなんでもハナというタイプは不在。全体時計はそこまでではなくとも、上がりが極端に速くなるケースを頭に入れておきたい。
そういう勝負になるとより効いてくるのがハンデ差だ。短距離の高速決着ほど斤量差が影響するのと同じ理屈。ここは軽量52キロのカニキュルを狙ってみたい。
戦績を振り返ると、これまでの8戦で、上がり最速をマークしたことが5回。これはいずれも東京コースでのもので、残る3回は中山、中山、中京だった。
東京〈3110〉という数字が示す通り、この舞台はベスト。しかも、1勝クラスの三浦特別勝ちは千八でレースの前半5F59秒8、上がり33秒6を3番手から。
前走の2勝クラスVも千六のレースで前半5F59秒9、上がり33秒1を同じく3番手から、3馬身半差の快勝だった。
とにかく東京でのスローの上がり勝負は得意。今回は格上挑戦だが、GⅡフローラS③着の実績からも気後れはない。
半年ぶりをひとたたきして、水曜は坂路51秒6の自己ベストを出してきたから体調面の上積みも大きい。
好位から軽量を生かした抜け出しで、重賞タイトルを掴み取る。
【阪神11R・しらさぎS】 距離、斤量は違うものの、ここも同じようなレースの見立て。◎はシヴァースだ。
逃げ馬不在で自身がハナを切る可能性まで考えられるメンバー構成。できれば前に馬を置く形が理想とはいえ、スローの先行で展開利がありそうなのがいい。
前走の夢洲Sにしても同じ阪神マイルでレースの上がり33秒7の中を、3番手から抜け出して完勝した。
最大の注目馬であるチェルヴィニアが久々のマイルで後方からになる公算も大きいだけに、ポジションの差がアドバンテージになる。早め先頭で押し切りだ。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。