秋春マイルＧⅠ制覇とはならなかった。１番人気のソウルラッシュは③着に終わった。

　昨年のマイルチャンピオンシップではぶっこ抜きで初のビッグタイトルを獲得。そして、世界を驚かせたのが前走のドバイターフだ。歴史的名馬ロマンチックウォリアーを負かしての大金星で、海外ＧⅠ制覇までやってのけていた。

　ファンも支持してＧⅠでは自身初となる１番人気になっていた。しかし、３つ目のタイトル取りとはいかなかった。

　直前の攻め馬では１Ｆ１０秒５をマークするなど迫力満点。遠征明けでもデキは問題ないと思われたが、思い当たる敗因はいくつかある。

「東京は未勝利ですし。昨年と同じような負け方で」と振り返ったのは管理する池江師。実際に昨年も今年と同じ③着止まりだった。

　思えば、マイルＣＳは京都でドバイターフのメイダンとともに直線がフラットだった。坂が待ち構える東京ではＧⅠ以外でも勝てず、最後のひと伸びが違うのか。

　さらに展開も合わなかった。緩いペースで速い上がりが要求される流れになったからだ。

　過去には良以外の施行で４連勝などもあり、渋った時こそ強さが増すタイプと思われていた時期もあった馬だ。東京の上がり勝負ではやはり分が悪かったのか。終わってみればソウルにとってはツキがなかった安田記念かもしれない。