【日本ダービー】皐月賞馬ミュージアムマイル、堂々の主役
公開日:2025年5月26日 14:00 更新日:2025年5月26日 14:00
「高いレベルで安定しています」(友道助手)
日曜はいよいよ競馬の祭典、第92回日本ダービー。今年も府中二千四百メートルを舞台に、3歳世代の頂点が争われる。まずは1冠目の皐月賞を制したミュージアムマイルに注目だ。
ミュージアムマイルは泣いた後に笑った。
2歳時にはデビュー戦で③着後、未勝利、黄菊賞と連勝して、朝日杯FSに向かった。ここはアドマイヤズームの2馬身半差②着まで。その後は放牧に出され、春は弥生賞ディープインパクト記念から始動した。1番人気に推されたが、道悪に泣かされて④着に終わってしまう。
それが、皐月賞は違った。道中はクロワデュノールを見る形で中団から進めた。向正面では内から出てきた馬に2回張られる不利があっても、鞍上のモレイラは動じない。折り合いをつけて直線を向いて、追われるとグングン伸びた。早め先頭で押し切りを図るクロワデュノールをとらえて、1馬身半差のフィニッシュ。1分57秒0のレースレコードで勝利の美酒を味わった。
友道助手は「道中でぶつけられて脚を取られるところがあったけど、最後はいい脚を使ってくれました。きれいな馬場でやれたのは良かったですね。速いに越したことはないです」と話す。
中間は放牧を挟んで調整。5月13日に戻り、坂路で2本の時計をマークすると、先週水曜には新コンビのレーンがまたがり、Cウッド併せ馬を行った。6F80秒3―35秒9、1F11秒0で1馬身先着だ。
「後ろから追い掛ける形で1Fの反応を確かめました。申し分なかったですね。皐月賞前と同じくらいの負荷がかけられている。高いレベルで安定しています」
今回の舞台は東京二千四百に。これはプラスに働く可能性が高い。
「モレイラ騎手は“二千四百は問題ない”と言ってました。調教でも右手前に替えた方が伸びがいい。東京は待っていたくらい。出たなりのところで自分のリズムで走れれば」
期待がどんどん膨らんでくる。