【海外通・新谷のケンタッキーダービー】

公開日:2025年5月2日 17:00 更新日:2025年5月2日 17:20

 バファート師と言えばこれまでケンタッキーダービー歴代最多タイの6勝。勝ち方を知っている名調教師だ。

 21年の①着入線メディーナスピリットの禁止薬物検出以来、チャーチルダウンズ競馬場では出走することはできなかったが、ようやく、今年で解禁。当初は2頭がスタンバイの予定だったが、ロドリゲスは出走取り消し。狙いはもう1頭のシチズンブルだ。

 この馬はBCジュベナイルを制した昨年の全米2歳牡馬チャンピオン。今年は初戦のロバートBルイスSを楽勝で好発進を決めた。それを思えばサンタアニタダービー④着は物足りないが、ケンタッキーダービーの出走順はポイント制。今年初戦の勝利でほぼ権利を確定しており、結果は問われないレースだった。

 アメリカ3冠路線はどうしても1冠目のケンタッキーダービーが最大目標で、ここをピークにと各陣営は試行錯誤する。そう、シチズンブルは早めにポイントを確保し、本番前の前走をたたき台にできた強みがある。

 本来ならもっと人気を集めていい馬。前走敗戦で妙味もあるから狙い撃ちといく。

新谷学

 競馬初体験は90年。ノーザンドライバーが勝った11月デイリー杯3歳S当日だった。
 友人に強引に連れられて訪れた京都競馬場。1点買いした最終Rで当時、枠連で1万6000円オーバーの的中。これが良かったのか、悪かったのか……。
 そこから競馬にどっぷりで、なぜか本紙を打っていた薮中記者に憧れを抱くようになり、某外国語大学を卒業しながらも、いずれはこの人と働こうと決意。
 仕事としての競馬場デビューはナリタブライアンが3冠達成を果たした94年菊花賞。馬柱デビューは翌年、タヤスツヨシがダービー制覇した週から。
 そしてたどり着いたのは“レースレート”だ。強い①着馬もいれば、弱い①着馬もいるし、勝ち馬より強い②着、③着馬だっている。それをレースごとに数値化したレートを用いて予想を組み立てている。記録、数字好きの方はぜひ参考に。

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