（Ｃ）日刊ゲンダイ

拡大する

　東京では土曜に安田記念の前哨戦、ＧⅡ京王杯ＳＣが行われる。ここでレッドモンレーヴが復権Ｖを目指す。

　父が〝絶対王者〟ロードカナロア、祖母が〝女傑〟エアグルーヴ、曽祖母もオークス馬ダイナカール。近親にエリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴ、クイーンエリザベスＣ勝ちのルーラーシップがいるというバリバリの良血馬だ。

　２年前のこのレースではダービー卿ＣＴ⑦着から臨み、後方から運んで見事に差し切り勝ちを演じた。その後は秋に富士Ｓ②着、昨年も春にこのレースで鼻差②着、秋にキャピタルＳ③着と上位にはきても、先頭フィニッシュからは遠ざかっている。

　今年の初戦は初めて千二に矛先を向けて、オーシャンＳへ。最後方から運んで、直線では外から脚を使って⑦着でゴールイン。上がり３Ｆ３２秒３は最速だった。

「この前は変わらずに切れる脚を見せてくれましたね。今回は実績が集中している千四へ。あのレースが刺激になってほしいです。１Ｆ延長で追走も楽になるはず」（津曲助手）

　レース後は放牧で充電して、すこぶる順調にきている。週２本の追い切りをきっちりと消化し、ウッドでラスト１Ｆ１１秒台を連発してきた。今週の最終追い切りでも１１秒６と切れのある動きを見せている。

「最近は一時ほどの気難しさを出していないですね。追い切りでも集中して走れている。フィジカル面も特に問題ありません。それなりの位置で流れに乗れれば」

　２年ぶりの美酒に向けて準備は整った。得意舞台で末脚炸裂を期待だ。