【天皇賞・春】ヘデントール 木村厩舎流のハードワークをこなしてさらにボリュームアップ
公開日:2025年4月30日 14:00 更新日:2025年4月30日 14:00
GⅠ菊花賞②着から4歳始動戦となったGⅢダイヤモンドSで重賞初制覇。それも4馬身差の圧勝といい形でGⅠ取りへと駒を進めてきた。
中9週の今回はレースの1カ月前となる4月3日に帰厩。2週前追いがウッドで7F96秒0、そして1週前も8F108秒0と、木村厩舎流の長めからのハード追いを立て続けに行い、負荷をかけてきた。
特に圧巻だったのが1週前。前をかなり追い掛けて6F77秒5、5F62秒8、4F48秒5、3F35秒8、1F12秒0と意図的に促して早めに捕まえにいく形。時計はもちろんだが、きつい内容にもかかわらず、直線でグイッともうひと伸び。走りはやや雑ではあったが、数字を求める追い切りテーマだったことを思えば、合格点の走りである。
それを受けての最終追い。初めてコンビを組むレーンが騎乗して、木村厩舎の当該週である実戦を想定しての3頭併せ。
道中は隊列の真ん中を追走して、5F69秒0―38秒4で折り合いもピタリ。そして、楽な手応えで直線に入った。
最終的には3頭併入となるが、1F地点では先行していた外は1馬身前に。そして後方だった内も先に動いて半馬身ほど前に出られるシチュエーションから盛り返し、1F11秒4で鼻面を揃えてフィニッシュした。
先週と比べると動きは滑らかになり、最後の反応、加速は申し分ないもの。気になる点はなく、完璧な走りだ。馬体も増えてボリュームアップ。昨秋からの成長は明らかで、GⅠ取りに向けて、視界良好だ。